M6・8
震源はマラケシュの南約70キロのアトラス山脈の山中で、深さは18・5キロだった。
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カイロ=武石英史郎
モロッコの地震、死者1千人超える マラケシュで城壁の一部が崩壊
北アフリカのモロッコ中部で8日夜、強い地震があり、国営テレビは少なくとも1037人が死亡し、1204人が負傷したと伝えた。世界文化遺産に登録されているマラケシュの旧市街で建物が倒壊するなど、大きな被害が出ている。
米地質調査所によると、地震は現地時間午後11時11分に発生。強さはマグニチュード6・8。震源はマラケシュの南約70キロのアトラス山脈の山中で、深さは18・5キロだった。
ロイター通信によると、同国では、少なくとも1万2千人が死亡した1960年の地震以降、最多の死者数となった。現地の当局者は、交通の便が悪い山岳部で被害が最も大きいと指摘。道路が寸断され、被害の把握に時間がかかっているという。
マラケシュの旧市街では、複数の建物が倒壊し、旧市街を囲む城壁の一部が崩れた。12世紀に建造され、街のシンボルであるクトゥビア・モスクのミナレット(塔)からは揺れで砂ぼこりが立ち上り、損傷が心配されている。(カイロ=武石英史郎)