震度6強で倒壊…
都心高層ビルのリスク
調査対象の3割が該当
エレベーター停止の復旧作業、
マンションは一番最後に
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その507
島村英紀(地球物理学者)
2018年に初めて東京都が震度6強以上の地震で倒壊する恐れが
ちなみに震度は7まであり、熊本地震(2016年)や胆振(いぶ
震度6強でも調査対象になったうちの3割もの249棟で倒壊の恐
しかし一方で、今回の調査は限られたものだけだということも知っ
それは「1981年以前の旧耐震基準で建てられて不特定多数の人
当時の都の発表では、震度6強で倒壊する危険があるのは人が多い
すでに耐震工事を終えたところもあるようだが、倒壊の恐れがある
ところで大阪北部地震から次の関東地震が学ぶべきことは多いだろ
2018年5月に起きた大阪北部地震。マグニチュード(M)は6
しかし日本第二の都会である大阪では多くの都市型被害が出た。
朝8時前に地震が起き、激しい交通渋滞があちこちで起きた。また
徒歩で帰宅する人で駅や橋が埋まるなど「通勤難民」も多かった。
夕方だったらもっとひどかったに違いない。
このほか、
技術者が限られているうえ、復旧の順番は明確に決まっている。最
一般のマンションは最後になる。
だが、たとえ低層階でもエレベーターを使うことが当たり前になり、エレベーターが停止することで
通勤難民、交通渋滞、エレベーターなど、大都会が地震に弱いこと
(島村英紀さんのHP
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より9月1日の記事)