本日
8月11日(金・休日・山の日)14:00~
『大分敷戸ミサイル弾薬庫問題を考える住民集会』(
大分敷戸長距離ミサイル弾薬庫問題を考える
① この地区に自衛隊の弾薬庫があることをご存知でしょうか。弾薬庫とは、砲弾や砲弾に使う火薬を保管する施設のことです。この地区の真ん中に、その弾薬庫があります。国は今年の2月、突然、ここに弾薬庫を2棟建設すると発表しました。持ち込まれるのは、長距離ミサイルとその弾薬です。
② 国は、今後5年間で43兆円ものお金を防衛費につぎ込むことを決定しました。ミサイル配備のための来年度予算58億円の実に4分の3が、ここ大分敷戸ミサイル弾薬庫新設つぎこまれようとしています。敵となる国を先制攻撃する、つまり、日本が戦争をしかける、そのための施設です。ここ敷戸地域が、戦争の最前線にさせられようとしています。
③ すでに、集団的自衛権の行使容認の閣議決定がなされています。自衛隊は日米同盟の名の下に米軍の片棒をかつぐことになります。アメリカの意のままに戦争が始められ、その戦争で使うミサイルや弾薬を、ここ敷戸地域に置くというのです。ミサイルはおそらく数百発になることでしょう。
④ 国の計画には、この地域に地下要塞を含む自衛隊の司令部の建設も含まれています。敵国から攻撃を受けた際、地下20mの地下要塞、つまりシェルターに潜り、そこから指令を出せるようにするといいます。住民は守られないのです。
⑤ 国は敵基地への先制攻撃もあり得る、と言っています。近隣諸国の立場に立ってみてください。莫大な予算をつぎ込み、沖縄南西諸島にミサイル基地を配備している日本のことをどう思うでしょうか。やられる前にやる、という日本の方針を逆に相手国がとれば、弾薬庫は真っ先に攻撃対象になります。
⑥ 戦争が始まれば、弾薬庫が攻撃対象になるのは明らかです。国が準備している戦争を止めるためにもこの地域で計画されている弾薬庫建設の問題を考えていきませんか。
⑦ 相手国からの攻撃によるものであれ、何らかの誤作動や人為的なミスによるものであれ、もしも弾薬が爆発すれば、誘発を招きながら周囲数キロに渡る破壊を招くことになるでしょう。敷戸地域だけの問題ではありません。広範な周辺地域の問題です。
⑧ 敵国の基地を先制攻撃することがあり得る中でのミサイル弾薬庫建設です。国は私たちに戦争の加害者となれとでも言うのでしょうか。たった一発のミサイルでも、多くの命を奪います。子どもの命を奪われた親の悲しみ、親を殺された子どもの涙、ケガをして泣き叫ぶ人々を想像します。 ※(みなさん、こんにちは。)8月11日に行われる「大分敷戸ミサイル弾薬庫問題を考える市民集会」参加の呼びかけをしています。
⑨ ミサイル弾薬庫が作られるとして、では、そのミサイルや弾薬はどのようにして運び込まれるのでしょうか。軍事用の車両が身近な生活道路を堂々と通る、そのような光景がすでに沖縄の石垣島や宮古島で現実のものとなっています。
⑩ 幅広い世代が、ここで生活しています。子どもたちや若い世代に残すべきは、戦争に巻き込まれない環境です。敷戸、鴛野、そしてこの周辺地域にミサイル弾薬庫はいりません。戦争の火種を作らせない行動を、若い世代に伝えようではありませんか。
⑪ この国には、国民主権を謳う日本国憲法があります。民主主義において保障されているのは投票の権利だけではありません。集まること、声をあげること、思いをいろいろな方法で表現することなどの権利があります。私たち国民がどんな社会を望んでいるのかを、為政者に伝えましょう。声をあげなければ、自動的に賛成の方に組み入れられます。
⑫ 子どもたちに見せるべきは、戦争準備を進める大人たちの姿ではありません。国が決めれば何でも従う姿でもありません。国が間違っていれば、それを正す姿です。戦争に反対し、平和な社会づくりにがんばる大人たちの姿です。国に戦争準備ではなく、戦争回避の外交努力を求める姿です。
⑬ 例えばトマホークミサイルの炸裂は直径15m、深さ11mの土地をえぐります。一発で、です。そのようなミサイルが数十発、数百発撃ち込まれる情景を想像してみてください。建物、インフラ、子ども、女性、お年寄りたちの惨状は想像を絶します。ミサイルの矛先にも同じ人間が生きています。
⑭ やたらと台湾有事を語る政治家がいます。中国と台湾が戦争をすることになれば、日本も無関係ではない、というものです。しかし、台湾有事などというものは、他国の問題です。なぜ日本がしゃしゃり出る必要があるというのでしょうか。台湾有事を望む国が頼りにするのは日本の軍事力です。日本が参戦しないと宣言すれば、有事は起きません。
⑮ ミサイル弾薬庫が攻撃されたら、住民に逃げ場はありません。国は、攻撃されないようにミサイルを持ち、先制攻撃も辞さないと言いますが、それは嘘です。軍事施設である弾薬庫は真っ先に攻撃されます。戦争になれば、互いがミサイルを撃ちあう事態になるのは明らかです。
⑯ ミサイルや弾薬庫建設にお金を使えば使うほど、教育・福祉・医療・暮らしはひっ迫します。
⑰ 敷戸弾薬庫に保管されるミサイル・弾薬の量は公表されていません。果たして保安基準は守られているのでしょうか。弾薬重量が分からなければ、可否の判断もできません。ミサイル搬入時の危険性がなくなることもないでしょう。不安は増すばかりです。