前線は11日にかけてほとんど位置を変えず停滞し、活動が活発な状態が続く見込みで、西日本から東北にかけての日本海側を中心に、局地的に雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨が長引くおそれがあります。
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気象NHK
【速報中】福岡地方で線状降水帯発生 非常に激しい雨のおそれ
活発な前線の影響で、九州北部では10日未明から発達した雨雲が流れ込んでいます。
気象庁は、さきほど午前3時すぎに福岡県で線状降水帯が発生したとして「顕著な大雨に関する情報」を発表し、土砂災害などに厳重な警戒をよびかけています。
気象庁によりますと、本州付近に停滞する前線の活動が活発になっている影響で、10日未明から九州北部や山口県に発達した雨雲が流れ込んでいます。
福岡県福岡地方では発達した積乱雲が次々と連なる「線状降水帯」が発生して命に危険が及ぶ土砂災害や洪水が発生する危険性が急激に高まっているとして、気象庁は午前3時9分に「顕著な大雨に関する情報」を発表しました。
10日午前3時までの1時間には、▽福岡市早良区で47.5ミリ、▽佐賀県北山で41.5ミリの激しい雨が降りました。
また、午前3時までの3時間の雨量は▽佐賀県北山で126.5ミリ、▽福岡市早良区で105.5ミリに達しています。
福岡県、山口県、佐賀県、大分県、広島県、島根県では、土砂災害の危険性が非常に高くなっているとして「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。
佐賀県と山口県では氾濫危険水位を超えている川があります。
九州北部 10日昼前にかけ非常に激しい雨のおそれ
前線は11日にかけて、ほとんど位置を変えずに停滞する見込みです。
さらに、前線に向かって西からの湿った空気の流れ込みが強まるため、九州北部を中心に10日昼前にかけて非常に激しい雨が降り、中国地方でも激しい雨が降って大雨となるおそれがあります。
九州北部や中国地方ではこれまでの大雨ですでに広い範囲で地盤が緩んでいたり、川の堤防や護岸が損傷したりしているところがあり土砂災害や川の氾濫など、災害の危険度が普段よりも高まりやすくなっています。
気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の氾濫に厳重に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風にも十分注意するよう呼びかけています。
大雨で道路が冠水しているなど屋外の移動が危険な場合は建物の2階以上や山の斜面から離れた部屋など少しでも安全な場所で過ごすようにしてください。
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【速報中】島根 山口 48時間雨量200ミリ超 土砂災害等厳重警戒
気象NHK
前線の活動が活発になっている影響で、九州北部や中国地方では再び非常に激しい雨が降り、島根県や山口県ではこの48時間の雨量が200ミリを超える大雨となっています。
これまでの雨で地盤が緩み、水位が高くなっている川があり土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水に厳重に警戒し、引き続き、安全な場所で過ごすようにしてください。
気象庁によりますと、本州付近に停滞する前線の活動が活発になっている影響で、9日朝から再び九州や中国地方で雨が強まっています。
正午までの1時間には
▽島根県の石見空港で48.5ミリ、
▽熊本県菊池市では38ミリの激しい雨が降りました。
正午までの48時間に降った雨の量は
▽松江市鹿島で247ミリと平年の7月1か月分を上回っているほか、
▽島根県出雲市や
▽山口県下関市などでは200ミリを超える大雨となっています。
山口県と広島県、島根県、福岡県、それに大分県では、土砂災害の危険性が非常に高くなっているとして「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。
広島県と山口県では氾濫の危険性が高まり、「氾濫危険水位」を超えている川があります。
11日にかけて日本海側で大雨長引くおそれ
前線は11日にかけてほとんど位置を変えず停滞し、活動が活発な状態が続く見込みで、西日本から東北にかけての日本海側を中心に、局地的に雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨が長引くおそれがあります。
10日昼までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで、
▽九州北部で180ミリ、
▽中国地方で120ミリ、
▽北陸で100ミリ、
▽東海と近畿、四国、関東甲信、東北で80ミリ、
▽九州南部で50ミリ
と予想されています。
また、11日昼までの24時間には
▽九州北部で100ミリから150ミリ、
▽東北と関東甲信、北陸、近畿、中国、四国で50ミリから100ミリ、
▽東海と九州南部で50ミリ
と予想されています。
さらに、12日の水曜日の昼までの24時間には、九州北部と中国地方、北陸、関東甲信、東北で50ミリから100ミリの雨が降る見込みです。
九州や中国地方ではこれまでの大雨で地盤が緩んでいたり、川の堤防や護岸が損傷したりしているところがあり、今後、雨が強まると土砂災害や川の氾濫などの災害の危険度が、急激に高まるおそれがあります。
気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の氾濫に厳重に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風にも十分注意するよう呼びかけています。雨の降り方や自治体からの避難の情報、最新の気象情報を確認し、山の斜面など危険な場所には近づかず、引き続き、安全な場所で過ごすようにしてください。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230708/k10014122911000.html