摩天楼の重さでニューヨークの地盤沈下が進んでいる?
毎年1~2ミリ毎年1~2ミリい
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その495
島村英紀(地球物理学者)
米国の最大都市ニューヨークで、エンパイア・ステートビルやクラ
約840万人が暮らすニューヨーク市は海抜が低く、地球温暖化に
ニューヨーク市周辺の海面は世界の2倍を超すペースで上昇してい
海面の上昇と気候変動によるハリケーンの強大化のせいで、今世紀
しかも気候変動の影響で、ハリケーンなど豪雨をもたらす災害は一
海面の上昇と気候変動によるハリケーンの強大化のせいで、今世紀
ニューヨーク市では2012年にハリケーン「サンディ」による大
地下鉄の一部も浸水して、広範囲に停電などの被害をもたらした。
2021年にはハリケーン「アイダ」で生じた洪水で10人以上が
科学者たちは、どちらのハリケーンも地球温暖化の影響で事態が悪
ニューヨーク市の100万棟を超える建物の総重量は約8億トンあ
この結果、建築物の重さで地盤が沈下している可能性があることがわかった。
建築物の重さと海面上昇が浸水の危険性を増大させている。重さは
あるいはゾウ1億4000万匹分の重さと同じだ。ニューヨーク市
地盤沈下は洪水の原因となる恐れがあり、ほかの都市も含めて世界
例えばインドネシアでは首都ジャカルタで急速に地盤沈下が進んで
東京も他人ごとではない。九段(靖国神社の前)に灯台が残ってい
土壌が柔らかいほど、上にある建物からの圧縮が大きくなる。巨大
(島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より 6月9日の記事)