住民基本台帳法に基づいて自治体の住民基本台帳から閲覧・抽出し、今年1月、委託先の調査会社から提出された調査対象者の『氏名』『住所』『生まれた年』『性別』が書かれたB4サイズ用紙の資料100枚

 

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NHKが謝罪、放送文化研究所が世論調査資料を紛失 1200人分の個人情報が掲載

 

 NHKは2日、NHK放送文化研究所(東京都港区)が世論調査対象者の資料を紛失したとし、謝罪した。 

 

 同日、NHK広報局が「NHK放送文化研究所における世論調査対象者資料の紛失について」と題した書面を公式サイトに掲載。「NHK放送文化研究所(東京・港区)では定期的に世論調査を行っていますが、昨年11月に実施した『ISSP「家庭と男女の役割」に関する国際比較調査』の調査対象者1200人分の個人情報が記載された資料を紛失していたことがわかりました」と報告した。 

 

 具体的に「紛失したのは、住民基本台帳法に基づいて自治体の住民基本台帳から閲覧・抽出し、今年1月、委託先の調査会社から提出された調査対象者の『氏名』『住所』『生まれた年』『性別』が書かれたB4サイズ用紙の資料100枚です」と説明。「1枚に同じ自治体の12人分の情報が記されていました。回答された内容は含まれていません」とした。

 

  経緯として「これらの資料は研究所内の施錠された棚で保管されていましたが、原則半年間の保管期限だった5月末日を前に、5月30日に確認したところ、紛失していることに気づきました。以降、居室内を繰り返し探していますが、現時点で見つかっておらず、本日、総務省に報告するとともに、対象の1200人の方々にお詫びと経緯をご説明する書面を順次発送しています」と伝えた。

 

  また、「なお、紛失した資料が流出、また悪用された事実は現時点では確認されていません」とした。