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 アメリカ人種差別問題

米 NY地下鉄車内で黒人男性死亡 首を絞めた白人の男を訴追

アメリカ・ニューヨークの地下鉄の車内で、黒人の男性の首を数分間にわたって絞めて死亡させたとして、白人の元海兵隊の男が過失致死の疑いで訴追されました。事件から訴追まで10日以上かかっていて、検察の対応が遅いとして人種差別だと抗議する声も出ています。

アメリカ・ニューヨークの地下鉄の車内で今月1日、黒人の男性が白人の男に首を絞められ、死亡しました。

車内で撮影された映像には、白人の男が黒人の男性の首に腕を回して数分間にわたり押さえつけ、まわりの男性たちも腕などを押さえつける様子が写っています。

男は事件後、警察の事情聴取を受けたものの、身柄を解放されたため、市内では連日「黒人の命も大切だ」などと訴える抗議活動が行われていました。

そして、事件から10日以上が過ぎた12日、24歳の元海兵隊の白人の男が過失致死の疑いで逮捕され、その後、訴追されました。

これに対し、検察の対応が遅いとして、人種差別だと抗議する声も出ています。

警察などによりますと、死亡した男性は事件当時、大声をあげて叫んでいたという情報もあるということで、訴追された男は自分や周囲の人の身の危険を感じたためだと正当防衛を主張しています。

一方で、
死亡した男性が路上生活者、いわゆるホームレスで、これまでに精神疾患があると診断されていたことなどから、人種差別だけでなくメンタルヘルスやホームレスの人の支援の在り方などをめぐってもアメリカで議論を呼んでいます。