日刊IWJガイド・非会員版「フォン・デア・ライエンEU委員長がワクチン問題で刑事告訴される! ファイザーとEUとのワクチン取引をめぐってEU全体で大問題に!」2023.5.10号~No.3891号
■はじめに~ウクライナ紛争で反ロシアの強硬派筆頭の一人、ウルズラ・フォン・デア・ライエンEU委員長がワクチン問題で刑事告訴される! ファイザーとEUとのワクチン取引をめぐってEU全体で大問題に!
おはようございます。IWJ編集部です。
ウルズラ・フォン・デア・ライエンEU委員長は、ロシアの侵攻直後の2022年2月27日に、インタビューで「ウクライナは我々の一員。(EUに)加入してほしい」と述べ、反ロシア、ウクライナ全面支持の姿勢を打ち出しました。ロシア制裁においても、2022年5月には、ロシア産原油の段階的輸入禁止を提案し、米国やNATOの制裁を全面的にバックアップしてきました。反ロシア強硬派筆頭の一人です。
2023年の2月に、ウクライナのキエフを訪れたウルズラ・フォン・デア・ライエンEU委員長は、ゼレンスキー大統領との共同記者会見で、「欧州は(ロシアによる侵攻の)初日からウクライナの側に立っている。欧州大陸の未来はウクライナで描かれている。これは権威主義体制に対する民主主義国家の戦いだ」と、ウクライナ紛争をマニ教的な善悪二元論に単純化し、戦争を扇動するかのような発言をしています。
※欧州委員長がウクライナ訪問、軍事・経済支援確約 連帯表明(ロイター、2023年2月3日)
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-eu-idJPKBN2UC1MN
また、この4月にはマクロンフランス大統領と中国を訪れ、習近平国家主席や李強国務院総理と会うなど、中国の停戦提案に対して全否定しない素振りも見せています。ウルズラ・フォン・デア・ライエンEU委員長は文字通り、ウクライナ紛争において、西側キーパーソンの一人です。
そのフォン・デア・ライエンEU委員長に、新型コロナワクチンに関連してスキャンダルが発覚しました。
4月18日付『ポリティコ』は、ウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長が、35歳のベルギー人ロビイスト、フレデリック・バルダン氏に、ワクチンの取引に関する非公開のテキストメッセージをめぐり刑事告訴されたと伝えているのです。
※Criminal complaint adds to Ursula von der Leyen’s Pfizer text woes(POLITICO、2023年4月18日)
https://www.politico.eu/article/criminal-complaint-frederic-baldan-european-commission-president-ursula-von-der-leyen-pfizer-albert-bourla-coronavirus-vaccine/
この非公開のテキストメッセージについて、4月18日付『ポリティコ』は、次のように伝えています。
「欧州の議員、各国の保健相、ジャーナリスト、欧州予算監視機関、おそらく欧州検察、そして今回のベルギーのロビイストは皆、2021年春に最大18億回分のビオンテック/ファイザーCOVID-19(新型コロナ)ワクチンという巨額の取引が行われるまでの間、フォン・デア・ライエンとファイザー社の最高経営者アルバート・ブーラの間でやりとりされたメッセージで一体何が語られたかについて詳細を明らかにしようとしている」
この非公開のテキストメッセージ問題の背景にあるのは、EUにおけるワクチンの供給過剰と不要ワクチンの各国分担問題なのです。
この問題に、フォン・デア・ライエン委員長がどのように関与しているのか、その責任の所在を明らかにする機運がEU内部で非常に高まっています。
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