米市場、信用不安収まらず 金融株下落、懸念払拭に躍起 米銀破綻
米ニューヨーク証券取引所近くにあるウォール街の表示=ニューヨーク(EPA時事)
【ニューヨーク時事】シリコンバレーバンク(SVB)など米国の中堅銀行2行の破綻に伴う信用不安が収まらず、13日のニューヨーク金融市場では、金融株の大幅下落が続いた。
【写真】破綻したシリコンバレーバンク本社
特に地方銀行株の下げがきつく、カリフォルニア州の中堅地銀ファースト・リパブリック銀行が6割超、地銀持ち株会社ウエスタン・アライアンスも5割近く急落した。各行は経営への懸念払拭(ふっしょく)に躍起になっている。
ファースト・リパブリックは13日、他行などから計700億ドル(約9兆3000億円)の融資枠を確保したと発表し、潤沢な資金があると強調した。ウエスタン・アライアンスは「預金流出は緩やかになっている」と説明し、市場に冷静な対応を求めた。
米連邦準備制度理事会(FRB)などは前日、破綻2行の預金を全額保護し、銀行向けの新たな資金供給の仕組みを発表。一方で「投資家は保護しない」(バイデン米大統領)との姿勢も明確にした。市場では「金融システムのリスクを示すものではない」(英調査会社)と冷静な見方もあるが、破綻が続けば投資家の損失は必至で、疑心暗鬼が広がっている。
リスク回避姿勢を強めた投資家は、相対的に安全資産とされる債券市場に殺到し、米国債価格の上昇と利回りの低下を招いた。長期金利の指標となる10年債の利回りは一時3.4%台と、約1カ月半ぶりの低水準となった。2年債も一時4%を下回り、昨年9月以来の水準に低下した。安全資産として…
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
2023.03.13 07:33ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「SVB破綻」韓国国民年金も2320万ドル運用していた…株式10万株保有
国民年金基金運用本部建物全景。[中央フォト]
韓国国民年金が、シリコンバレー銀行(SVB)が属するSVBファイナンシャルグループの株式を昨年末基準で10万株余り保有していたことがわかった。昨年末基準の価値は約2320万ドルだ。
米国証券取引委員会(SEC)の12日の公示によると、国民年金は昨年12月末基準でSVBファイナンシャルグループの株式を10万795株保有したと申告した。株式価値は昨年末基準で2319万6961ドルだ。
しかしSVBファイナンシャルグループの株価は破綻の余波で9日に106.04ドルと昨年末と比較し半分水準に落ち込んだ。その後は取引停止状態だ。
国民年金基金運用本部ホームページに公示された2021年末基準のSVBファイナンシャルグループの株式投資評価額は3624億ウォンだが、この数値は直接運用と委託運用がすべて含まれた基金全体の投資規模だ。
SECに報告された昨年末基準の数値は国民年金の直接投資分だけが含まれており、委託投資規模までは確認されていない。
国民年金はSVB破綻と関連して対応案を模索しているとしながら「公示以外の投資内訳は公開しないが、直接と委託を含んで保有株式は2021年末より減少したものと把握される」と伝えた。