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NHK
トルコ・シリア大地震から1か月 “精神面のケア重要”
およそ5万2000人が死亡したトルコ南部の大地震から、6日で1か月となります。今も140万人を超える被災者がテントでの生活を余儀なくされているとされ、国際的な支援団体は、被災者に対する精神面でのケアの重要性が高まっていると指摘しています。
先月6日、トルコ南部で起きたマグニチュード7.8の地震とその後の地震では、トルコでおよそ4万6000人、隣国シリアでおよそ6000人、合わせておよそ5万2000人の死亡が確認されています。
トルコ政府によりますと、国内で倒壊などの大きな被害を受けた建物は20万棟に上り、人口の16%に相当する1400万人が、住まいを失うなどの影響を受けています。
トルコ政府は、テントでの生活を余儀なくされている人は144万人に上るとしていて、避難生活の長期化も懸念されています。
被害が大きかった南部カフラマンマラシュの中心部にある公園では、あちこちにテントが張られ、6日も、支援物資を受け取るために被災した人たちが列をつくる様子がみられました。
このうち60代の女性は「障害がある娘がいるが、医薬品が足りない」と訴えていました。
また、17歳の高校生は「安全な飲み水がほしい。元の生活に戻るには数年はかかると思う」と話していました。
国際的な支援団体、IFRC=国際赤十字・赤新月社連盟のスーザン・マランドリーノ国際広報官は5日、南部ガジアンテプでNHKのインタビューに応じ、「世界中のさまざまな災害に対応してきた中でも、今回の災害は最も厳しいものの一つだ」と述べ、被害の深刻さを改めて強調しました。
そして、1か月が経過する中、被災者や支援に関わる人も心身に大きなストレスを抱え、精神面でのケアの重要性が高まっていると指摘し、国際社会にさらなる支援を呼びかけました。