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【続報】自力航行不能の海自護衛艦「いなづま」広島・因島沖に到着

【続報】自力航行不能の海自護衛艦「いなづま」広島・因島沖に到着

 

今月10日から周防大島沖で自力航行が出来なくなっていた海上自衛隊の護衛艦「いなづま」のえい航作業が15日朝はじまり、午後5時すぎ、広島・因島沖に到着した。 この事故は今月10日、海上自衛隊の護衛艦「いなづま」が周防大島町・沖家室沖で今月10日から自力航行が出来なくなっていたもの。 いなづまは、浅瀬で岩に衝突したとみられスクリューや船体前方のソナーを損傷。スクリューの損傷部分からは油も流出していた。

 

 これまでの作業で、油の流出が止まり、えい航が可能と判断されたもので午前8時ごろ、山口・周防大島を出発、午後5時ごろ、広島県・因島沖に到着した。

 

ドックには16日、入る予定。 

 

海上自衛隊では、事故調査委員会を設置し、事故原因を詳しく調査しているほか、海上保安庁は、過失往来危険の疑いで捜査している。

 

 

 

 

護衛艦「いなづま」 自力航行不能に…なぜ事故起きた? 元海将「事前の準備が悪い」

All Nippon NewsNetwork(ANN)

 

10日午後、海上自衛隊の護衛艦が瀬戸内海で、浅瀬に乗り上げました。自力での航行ができず、今も動けない状態が続いています。

 

 ■釣り船「1カ所危ない場所ある」  山口県の周防大島沖。冬の日差しを受けた穏やかな瀬戸内海に漂っているのは、全長151メートルの護衛艦「いなづま」です。 

 

 海上自衛隊によると、10日午後0時すぎ、浅瀬を航行中に大きな衝撃を受け、身動きがとれなくなったといいます。 

 左右のスクリューが破損しているといい、付近では「いなづま」から流出した油を回収する様子も見られました。 

 呉基地を母港とする「いなづま」は、因島のドックで修理を終え、試運転を行いながら基地に帰る途中でした。

  船舶の位置情報などを公開するインターネットのサイトで確認すると、事故現場の先で折り返していることが分かります。

  周辺海域は、往来が難しい地形なのでしょうか。当時、付近を航行していた釣り船の船長は、次のように話します。 

 遊漁船・田島史也船長:「1カ所、ちょっと危ない場所があって。座礁しやすいじゃないけど、浅い海域があるんですけど。そこには、大きな灯台があって、誰が見ても目で見たら分かるような。ここは浅いですよというような目印となる灯台はあります。(事故当時は)天気も良かったし、波も全然なかった湖のような状態。そのなかで、あの事故が起きるというのは、不思議でしかない」

 

 ■元海将「事前の準備が悪い」 

 

 では、なぜ事故は起きたのでしょうか。

  元海将で海上自衛隊呉地方隊のトップを務めたこともある伊藤俊幸氏は、次のように話します。 

 元海上自衛隊 呉地方総監 金沢工業大学教授・伊藤氏:「船にとって一番弱いのは船底。一番注意するんです。色々出航前に。浅瀬がどこにあるかをまず着目する。今は、GPSがありますから。自分がどこにいるか、浅瀬がどこにあるか、一目瞭然。私は一言で言うと、事前の準備が悪いと。浅瀬に関する認識が無かったのではないか」 (「グッド!モーニング」2023年1月11日放送分より)

テレビ朝日