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AFP

ウクライナから救出のクロヒョウの子、フランスに移送

 

 

仏サンマルタンラプレーヌの保護施設に移送されてきたクロヒョウの子「キアラ」(2022年12月27日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

 

【AFP=時事】ウクライナで野生動物の違法取引に巻き込まれていたクロヒョウの子が、フランスに移送され保護施設で暮らすことになった。

 

【写真】ウクライナで保護されたクロヒョウの「キアラ」 

 

 救出されたのは雌の「キアラ」。

フランスの獣医師、ジャンクリストフ・ジェラール氏はAFPに対し、ウクライナで不法に飼っていた人物が、ロシアによる侵攻を受けて避難する際に捨てていったと語った。当時、キアラはまだ生後数週間だったという。

 

  キアラはすぐに、ウクライナの首都キーウの野生動物救護センター(Wild Animal Rescue Center)に保護された。同センターが国際動物福祉基金(IFAW)に支援を求めたところ、ポーランド西部の動物園に移され、そこで数週間過ごした。

 

  さらにフランスに移送され、南東部のサンマルタンラプレーヌ(Saint-Martin-la-Plaine)動物園内にある、野生動物保護施設に預けられることになった

 

  キアラは囲いの隅にうずくまって過ごすことが多く、餌を食べるのは周りに誰もいない時だけ。ジェラール氏は「飼い主が何度も変わったことがトラウマになっている」と語った。

 

  キアラが新しい環境に慣れ落ち着いてきたら、一緒に遊び、成長していけるよう、別のクロヒョウの子に引き合わせられる予定だ。

 

 「近い将来、ここを出て、必要な環境がそろった場所で静かに暮らせるよう願っている」と、ジェラール氏は話した。【翻訳編集】 AFPBB News