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朝日新聞
過少記載、先輩秘書から引き継ぎ 薗浦議員事務所で長年、常態化か
会見する自民党の薗浦健太郎衆院議員(左)=2022年11月30日午後0時37分、国会内、山本裕之撮影
自民党の薗浦(そのうら)健太郎衆院議員(50)=千葉5区、当選5回=の事務所が政治資金パーティーの収入を計4千万円ほど少なく記載していた疑いがある問題で、除外方法を公設第1秘書に教えたのは別の元秘書で、この元秘書も「薗浦氏に過少記載を事前に報告した」と、東京地検特捜部の任意聴取に供述したことが、関係者への取材でわかった。
【写真】会見する自民党の薗浦健太郎衆院議員=2022年11月30日午後0時34分、国会内、山本裕之撮影
特捜部は過少記載が事務所内で長年横行していたとみて捜査。薗浦氏本人の任意聴取も踏まえ、政治資金規正法違反(不記載など)容疑で秘書と薗浦氏の共謀が問えるかを調べている。 問題となっている政治団体は、薗浦氏が代表で、公設第1秘書が会計責任者を務める資金管理団体「新時代政経研究会」など。
関係者によると、別の元秘書は薗浦氏の元政策秘書として会計業務などを担当し、公設秘書を退いた後も事務所に出入りしていた。今の公設第1秘書を事務所に招いたのはこの元秘書で、パーティー収入の除外を含めて会計処理の方法を引き継ぎ、補佐もしていたという。
特捜部はまず、政治資金収支報告書を作成した公設第1秘書を聴取した。その中で先輩格の元秘書の存在が分かり、元秘書も聴取した。2人はいずれも「薗浦氏に事前報告したうえでパーティー収入を過少記載した」と供述したという。 薗浦氏への報告はパーティーごとに口頭やメールで行い、実際の収入と収支報告書から除外する額をまとめたメモに基づいて説明したという。
朝日新聞社
■香川県高松市生まれ(本籍地は、千葉県市川市で、現在は同市市川に在住)
1996年、読売新聞社に入社し、千葉支局、市川通信部、東京本社社長室広報部、政治部などで勤務する。政治部では、首相官邸や厚生労働省を担当していた。2003年、読売新聞社を退社。
2003年、引退する狩野勝に代わり、衆議院選挙に自由民主党公認で千葉5区より立候補したが、民主党新人の村越祐民に敗れ、落選した。落選後、当時総務大臣だった麻生太郎の政策担当秘書を務める
衆議院財務金融委員長、内閣総理大臣補佐官(第3次安倍第3次改造内閣・第4次安倍内閣・第4次安倍第1次改造内閣)、外務副大臣(第3次安倍第2次改造内閣)、外務大臣政務官(第2次安倍改造内閣・第3次安倍内閣)、自由民主党総裁外交特別補佐
2005年の衆議院選挙に再び千葉5区から出馬し、民主党の村越らを破り初当選した。当選後、かつて秘書を務めていた麻生太郎が率いる麻生派や、2005年初当選の衆院議員で結成された83会、83会の保守系の議員が組織した伝統と創造の会に入会し、伝統と創造の会では幹事長に就任した。
2009年の衆議院選挙では、自民党公認に加え公明党の推薦も受けて千葉5区から出馬したが、民主党の村越に敗れ、比例復活もできず落選した。
2012年の衆議院選挙に自民党公認で千葉5区から出馬し、民主党前職の村越や、民主党から日本未来の党に鞍替えした相原史乃らを破り、得票率わずか35%で当選し、3年3か月ぶりに国政に復帰した。
2013年2月より衆議院外務委員会理事。
2013年9月23日、ギリシャ銀行本店にて衆議院欧州各国における政治経済事情調査団長佐藤勉(右から3人目)、衆議院欧州各国における政治経済事情調査団団員小沢鋭仁(右から2人目)、山内康一(右端)、御法川信英(左から2人目)、ギリシャ銀行総裁ゲオルギオス・プロボプロス(左から3人目)と
2014年9月4日、第2次安倍改造内閣で外務大臣政務官に任命され、第3次安倍内閣まで務める。2014年の衆議院選挙では、千葉5区で村越らを破り、3選した。外務大臣政務官在職中の2015年6月25日、文化芸術懇話会の立ち上げに参加した。同年10月、第3次安倍第1次改造内閣の発足に伴い、外務大臣政務官を退任した。
2016年8月5日、第3次安倍第2次改造内閣で外務副大臣に任命された。2017年8月3日、第3次安倍第3次改造内閣で内閣総理大臣補佐官 (国家安全保障に関する重要政策担当)に起用された。
2017年の衆議院選挙では、立憲民主党公認のジャーナリストの山田厚史、希望の党公認の元浦安市議会議員の岡野純子を破り、4選した。
2019年9月13日、自民党では、河井克行が務めていた党総裁外交特別補佐の後任に、薗浦を起用する方針を固めた。
2020年9月30日、自由民主党副幹事長、選挙対策委員会副委員長。
2021年10月31日、第49回衆議院議員総選挙で5選。