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関西

進化する関西の鉄道 顔認証改札やホーム扉

 JR西日本は、来年春に「うめきたエリア」にオープンする予定の大阪駅の新しいホームを公開しました。

 JR大阪駅の北側で開発が進む「うめきた2期」。この地下に来年春、大阪駅の新たなホームが完成します。うめきたエリアに直結する場所や大阪駅の西側には新たな改札口も設けられます。

 柏崎蒼馬記者「こちらが来年春開業予定のJR大阪駅うめきた地下口の改札です。あちらには券売機もあって、約9割、工事が完了しているということです」

 新たなホームには、ドアの位置が異なる列車にも対応できる、世界で初めてのフルスクリーンのホームドアを設置。ドアの数や位置を認識して、適切に開け閉めすることができます。

 これまで大阪駅には停車しなかった特急「くろしお」や「はるか」などが発着できるようになるほか、2025年の大阪・関西万博の期間は、シャトルバスに乗り換える「桜島駅」と新大阪駅を結ぶ直通列車がこのホームを経由する予定です。

 うめきた建築工事所 木本孝一郎・担当所長「万博に向けて、大阪駅が日本の玄関口として皆様をお迎えする施設になると期待しています」

 万博に向けて変わろうとしているのは、「うめきた」だけではありません。

 加藤沙織記者「車いす利用時など両手が塞がっている状態でも、顔だけでスムーズに入場できます」


 大阪メトロは、3年前から顔を認証して通過できる改札の実証実験を進めています。

 

事前に登録した顔の画像と照らし合わせて運賃を精算するため、ICカードや切符は必要ありません。

 あらゆる人が利用できるように、この日は車いすの利用者を対象に、認証機の角度や読み取りの精度などを確かめました。

 大阪メトロ交通事業本部 堀元治・部長「様々な方が利用されるのが万博という機会なので、ストレスフリーな移動を実現したい」

 万博開催前の2024年度中に全ての駅での導入を目指しています。

 進化する関西の鉄道。インバウンドや万博での需要に応えることはできる。