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時事通信
薗浦氏団体、政治資金不記載か 東京地検特捜部、秘書聴取 パーティー収入除外、規正法違反
政治資金に関する報道を受け、記者団の取材に応じる自民党の薗浦健太郎衆院議員=30日午後、衆院議員会館
自民党の薗浦健太郎衆院議員(50)=千葉5区=の政治団体が、政治資金パーティー券の販売収入を一部除外し、政治資金収支報告書の収入を過少に記載していた疑いがあるとして、東京地検特捜部が会計責任者の公設第1秘書から任意で事情聴取していたことが30日、関係者への取材で分かった。
政治資金規正法違反の不記載や虚偽記載に当たるとみられ、特捜部は薗浦氏の認識についても慎重に調べているもようだ。 薗浦氏は同日記者会見し、「過少申告の認識はなかった」とした上で、「秘書に任せ過ぎだった」などと釈明した。
関係者によると、不記載などの疑いが指摘されているのは、薗浦氏が代表を務め、公設第1秘書が会計責任者や事務所担当者になっている資金管理団体「新時代政経研究会」。2018~20年収支報告書には、東京都内で「薗浦健太郎君を励ます会」などを6回開催し、計4362万円のパーティー収入を計上していたが、実際の収入よりも少なく記載していた疑いがあるという。17年はパーティー収入の記載がなかった。
第1秘書が会計責任者などを務め、地元事務所にある「そのうら健太郎後援会」は17~19年の国政報告会で計約1000万円を集めていた。
政治資金 NHK
自民 薗浦衆院議員の秘書 “約4000万円を収支報告書に不記載”
自民党の薗浦健太郎衆議院議員の公設第1秘書が、東京地検特捜部の任意の調べに対し「複数の政治資金パーティーの収入およそ4000万円を収支報告書に記載していなかった」などと説明していることが関係者への取材で分かりました。
特捜部には、薗浦氏の政治団体が2019年の政治資金パーティーの収支を収支報告書に記載していない疑いがあるとする告発状が提出されていて、事実関係を慎重に調べているものとみられます。
自民党の薗浦健太郎衆議院議員の資金管理団体「新時代政経研究会」は、2019年に開いた政治資金パーティーの収支合わせて200万円余りを、政治資金収支報告書に記載していなかったとして収支報告書を訂正し、これについて去年9月、大学教授が政治資金規正法違反の疑いで、薗浦氏やこの団体の会計責任者を務める公設第1秘書の告発状を東京地検特捜部に提出しています。
その後、特捜部がこの秘書から任意で事情を聴いたところ、「複数のパーティーについて、総額4000万円の収入を報告書に記載していなかった」などと説明していることが関係者への取材でわかりました。
この秘書は、「報告書に収入を記載しないことは事前に薗浦議員にも報告していた」と説明しているということです。
特捜部は、ほかの事務所関係者などからも事情を聴いて、薗浦氏が把握していたかどうかを含め、収支報告書が作成されるまでの経緯を慎重に調べているものとみられます。
薗浦氏は、千葉5区選出で2005年の衆議院選挙で初当選し、安倍内閣で外務副大臣や総理大臣補佐官などを歴任しました。
現在は、衆議院法務委員会の筆頭理事を務めています。
薗浦衆院議員「すべて調査し真摯に対応したい」
自民党の薗浦健太郎衆議院議員はNHKの取材に対し、「これからすべて調査し、真摯(しんし)に対応したい」と述べました。
岸田首相「説明責任を果たしてもらわなければならない」
岸田総理大臣は参議院予算委員会で、「直接の報告は受けていないが、説明責任を果たしてもらわなければならないと強く思っている。まずは実態把握をしなければならず、党に対して指示を出したい」と述べました。