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 NHK

社会学者の宮台真司さん 講義終了直後に襲われる 予定を把握か

29日、東京 八王子市の東京都立大学で教授で社会学者の宮台真司さんが男に首などを切りつけられて大けがをした事件で、宮台さんが講義を終えた直後に襲われたことが捜査関係者への取材でわかりました。
警視庁は、講義の予定を事前に把握していた疑いがあるとみていきさつを調べています。

 
 

29日午後4時20分ごろ、東京 八王子市の東京都立大学・南大沢キャンパスで、この大学の教授で社会学者の宮台真司さん(63)が、男に刃物で首や頭などを切りつけられ、全治1か月の大けがをしました。

宮台さんは大学構内の歩道上後ろから突然切りつけられましたが、捜査関係者によりますと、大学での講義を終えた直後、駐車場に歩いて向かう途中に襲われたということです。

午後4時10分まで4時限目の講義をしていて、襲われたのは、その7分後の17分ごろだということで、警視庁は講義の予定を事前に把握していた疑いがあるとみていきさつを調べています。

これまでの調べによりますと、男は年齢が20代から30代くらい、身長が1メートル80センチくらいで、黒っぽいジャンパーにズボンを身につけ、短髪で、がっしりとした体格だったということで、警視庁は防犯カメラの映像を分析するなど殺人未遂の疑いで行方を捜査しています。

東京都 小池知事「安全確保できるような対策を指示」

この事件について、小池知事は30日午前、都庁で記者団に対し「被害に遭った教授の一日も早い回復を祈っている。大学のキャンパスの中での事件ということで、非常に学生も心配だろう」と述べました。

そのうえで「キャンパスは公園みたいなところで『誰が入っていい』とか『ダメだ』というところではないが、それだけに安全を確保できるような対策をとるよう指示した」と述べました。

東京都立大学に通う学生は

東京都立大学に通う19歳の学生は「まだ捕まっていないので怖いです。大学からは通常どおり授業を行うとメールが来ましたが、オンラインなどで対応してほしかったです」と話していました。

また別の20歳の学生は「きのう事件をニュースで知って驚きました。不安もありましたが、大学は勉強する場所なのでいつもどおり通学しました。ほかの学生も落ち着いた様子で講義を受けていました」と話していました。

 

 

 

 NHK

都立大 宮台真司教授が切りつけられる 逃走した男の行方捜査

29日夕方、東京 八王子市の東京都立大学で、この大学の教授で社会学者の宮台真司さん(63)が刃物のようなもので首や背中などを切りつけられました。
宮台さんは重傷だということで、警視庁が殺人未遂の疑いで現場から逃走した男の行方を捜査しています。

29日午後4時20分ごろ、東京 八王子市の東京都立大学・南大沢キャンパスで「男性が切られた」と110番通報がありました。

警視庁などによりますと、この大学の教授で社会学者の宮台真司さん(63)が、構内の歩道上で首から血を流していて「後頭部を殴られた」と話したということです。

宮台さんは刃物のようなもので首のほか背中や腕などを切られ重傷だということで、病院に搬送されたときは意識はあり、会話はできる状態だということです。

現場から逃走する男の姿が目撃されていて、刃物などは残されておらず、警視庁は殺人未遂の疑いで行方を捜査しています。

現場の南大沢キャンパスは、京王相模原線の南大沢駅のすぐ北側にあります。

宮台真司さんとは

宮台真司さんは、東京都立大学の人文社会学部の教授で社会学などを専門としています。東京大学大学院を修了したあと、東京大学の助手や東京外国語大学の講師などを経て、東京都立大学の教授となりました。

教育や宗教、それに映画やサブカルチャーなど幅広い社会批評で知られていて、著書には「制服少女たちの選択」「終わりなき日常を生きろ」「日本の難点」などがあります。

都立大 企画広報課「学生は教室内などに待機」

東京都立大学の企画広報課は「詳しい情報は入っておらず、現在、事実確認をしている。学生たちには念のため教室内などに待機して安全を確保するよう学内放送で伝えた」と話しています。

都立大 学生に集団帰宅呼びかけ

東京都立大学によりますと、南大沢キャンパスでは29日は授業が行われ複数の学生が出席していたということです。

事件がおきたあと、学内の放送で不審者が入ってきているとして教室から出ずに待機するよう呼びかけたということです。午後6時前からは集団で帰宅するよう呼びかけているということです。

学生「1時間くらい待機」

教室で自習をしていたという21歳の学生は「構内放送で『キャンパス内に不審者がいるので待機してください』と言われ、1時間くらい待機してました。まさか自分が通うキャンパスで事件が起きるとは思ってなかったのでとても驚きました。まだ捕まってないと聞くので、あしたから学校に行くのが怖くなるくらい心配です」と話していました。

キャンパスの研究室にいた20代の大学院生の男性は「なるべく集団で帰るよう大学から連絡があった。1人暮らしをする学生も多いので、気をつけてほしいし、一刻も早く捕まえてほしい」と話していました。

事件発生当時、キャンパス内にいたという20代の学生は、「構内放送やニュースで事件のことを知りました。まだ捕まってないと聞き、怖いです」と話していました。

近所に住む男性「早く捕まってほしい」

近所に住む50代の会社員の男性は「この辺りはあまり事件もないのでびっくりしています。早く捕まってほしいです」と話していました。