お仲間たちがその功績を偲ぶ」 『南ドイツ新聞』

 

私物化が問題となった「桜を見る会」の葬儀版だった

 

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直言更新のお知らせ(2022年10月3日)権力の私物化と社会の軍事化――「我が軍」といった首相の葬儀

 

早稲田大学の水島です。Bccで送信しています。今週は直言更新のお知らせのみ

致します。

http://www.asaho.com/jpn/index.html

http://www.asaho.com/jpn/bkno/2022/1003.html

 

■今回は、先週行われた「故安倍晋三国葬儀」(以下、「安倍国葬」という)に

ついての海外メディアのうち、ドイツと米国のものを紹介しました。定期購読し

ている『南ドイツ新聞』のタイトルは、「お仲間たちがその功績を偲ぶ」と、ズ

バリ本質をついています。なぜか招待されたアベトモの作家などがはしゃいで、

インスタやツイッターで写真を出したようです。私物化が問題となった「桜を見

る会」の葬儀版だったことがわかってきました。リンクまでご覧ください。

 

 

■この「安倍国葬」のもう一つの特徴は、自衛隊が主役だったことです。今回

も、「安倍国葬」の礼式に関する防衛省令が出されたはずですが、まだ防衛省の

ホームページに出ていません。中曽根元首相の時のものが下記です。

https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=502M60002000009

 

安倍元首相に関する省令のなかに、家族葬に儀仗隊を使うことがどのように規

定されているか注目されます。今まで、家族葬に自衛隊を派遣したことはありま

せん。弟の防衛大臣が内閣改造で退任する直前に、私的な命令を出したとすれ

ば、これは問題です。国会で追及すべきポイントの一つです。

 

安倍元首相は、7年前の国会で自衛隊のことを「我が軍」と呼んで問題になりま

した。

http://www.asaho.com/jpn/bkno/2015/0330.html

 

吉田茂も佐藤栄作も自衛隊を決して軍隊とは呼びませんでした。

http://www.asaho.com/jpn/img/2015/0330/7.jpg

 

家族葬から「安倍国葬」まで、自衛隊が深く関わったのは、戦後唯一の「我が

軍」の首相だったからではないかとも思えてきます。これからの軍拡・改憲への

動きとの関係で見過ごせない動きです。

 

■土曜日に岐阜県大垣市で講演したため原稿執筆が遅れました。更新が遅くなっ

たことをお詫びします。なお、主催した法律事務所の方々は、韓国旅行中に、ソ

ウルの延世大学での私の講演会に参加されていました。びっくりしました。下記

の直言で確認して、お互いに驚きました。

http://www.asaho.com/jpn/bkno/2004/0614.html

 

18年ぶりの再会の方もいました。まさに、「人の出会いに季節あり」(外岡秀俊)

です。

http://www.asaho.com/jpn/bkno/2002/asahi19990926.html

http://www.asaho.com/jpn/bkno/2022/0124.html

 

■ それでは、今週もどうぞお元気でお過ごしください。

                                                            水島朝穂