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ワクチン後遺症の駆け込み寺から警鐘「あなたの体調不良は、コロナワクチンが原因かもしれない」
President online
新型コロナワクチン後遺症の患者が急増している……。2回目までは大丈夫だった人でも、3回目、4回目で急に症状が出る場合もある。これはデマではなく現実である。「ワクチン後遺症の駆け込み寺」と言われる長尾クリニック(兵庫県尼崎市)長尾和宏医師が、医療現場で診察した事例をもとに、新型コロナワクチンの危険性を警鐘する。9月22日(木)発売の「プレジデント」(2022年10月14日号)の特集「信じてはいけない健康診断、医者、クスリ」より、記事の一部をお届けします──。
■デメリットだけ!
子供にワクチンを打ってはならない
2022年1月、厚生労働省は5歳から11歳の子供への新型コロナワクチンの接種を承認し、8月には厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会において、子供たちへの新型コロナワクチン接種について「努力義務」を課すことが決定しました。
これに対して、私もその一員である「全国有志医師の会」は、22年3月に全国1741の自治体の首長に内容証明郵便を発送し、「接種券の送付ではなく、接種案内の送付に変えてほしい」とお願いしました。さらに、8月には「努力義務」規定を見直すよう緊急の声明を発しました。
というのは、mRNAワクチンには見逃せない副反応や後遺症(ワクチン後症候群)があることがわかってきたからです。
■子供には接種すべきではない
ワクチン接種はあくまでも任意です。しかし、家庭に接種券を送付するこれまでのやり方では、同調圧力を感じる親も多いでしょう。そこでまず「案内の送付」だけにとどめてほしい、と要請したのです。結果、全国79の自治体では接種券の一律発送が接種案内の送付に変更されました。
ご承知の通り、新型コロナウイルス感染症では子供は一般的に重症化しないことが知られています。町医者としての私自身の経験からも、そう感じます。これまで新型コロナで亡くなった子供は全国でも数えるほどです。
一方で新型コロナのワクチンについては、すでに多数の子供たちが接種後に重篤な症状を呈(てい)しているほか、亡くなった子もいるのです。22年6月の「ワクチン副反応検討部会」資料によれば、5歳以上18歳未満の未成年者の新型コロナワクチンによる副反応報告は914件、重篤者は284件、死亡者も5件に上っています。
ワクチンの接種後に発症し、1カ月以上も重篤な症状が続く。そうした症例を私は「ワクチン後症候群(PVS)」と呼んでいます。この症候群の症状は、一般的な副反応とは異なります。
①手足が思うように動かない、歩けない
②人の話が理解できず、本が読めない(認知機能低下、ワクチン認知症)
③強い倦怠(けんたい)感のため、1年以上も寝たきり状態が続く
このような障害が1カ月以上続き、1年経っても回復しないとか、ヤコブ病と診断されて死に至ったケースもあります。こうしたワクチン後症候群に当たる患者数は、厚労省の発表よりも実際にははるかに多いと思われます。しかし、国はまだそのような病態の存在そのものを認めていません。
私のクリニックには、各地の大学病院や国立病院で「異常なし」「関連性不明」として相手にされず、10軒以上の大病院で異常なしと言われて、行き場を失ったワクチン後症候群の方々(大人含む)が160人以上来院されています。なかには、ワクチン接種後から体調不良のため学校に行けなくなった子供が20人以上もいるのです。
厚労省の発表によると、日本でワクチン接種の直後に亡くなった方は、大人を含めて約1600人ですが、私は全国で1万~2万人の死者がいて、後遺症患者がその10倍、さらに因果関係が証明できないワクチン関連患者がその何倍もいると考えています。
5歳から11歳へのワクチン接種に話を戻すと、子供は新型コロナにかかってもほとんど重症化しない一方で、ワクチン接種のメリットはなくデメリットが大きいことがわかってきました。となると、「子供には接種すべきではない」と判断するのが当然ではないでしょうか。
といっても、ワクチン接種を受けた子供がすべて何らかの異常を訴えるというわけではなく、ワクチン接種で重篤な症状となるのは、おおむね100人に1人です。また、おおざっぱな傾向を申し上げれば、体が弱いとかアレルギーのある子の危険が大きいということは言えるでしょう。
■新型コロナ蔓延下、尼崎のクリニックで起きていた「異変」
ワクチンの接種後には、少なからぬ人に無視できないワクチン後症候群が現れている。私がそのことに気付いたのは、2021年9月頃のことでした。
クリニックに来院される患者さんのなかに、ワクチン接種の影響ではないかと疑われる症例が出はじめ、11月頃になるとその数がぐんと増えました。
私のクリニックでは当初は「95歳以上の高齢者や要介護度4以上の方には打たない」と制限をつけながら、希望されるかかりつけの患者さんにワクチンを接種しました。私自身も2回接種していたのですが、後遺症が多いため、3回目からは一切やめました。
新型コロナワクチンを開発した米ファイザー社はアメリカ食品医薬品局(FDA)から認可を受ける際、「ワクチン接種により引き起こされる可能性のある副反応」として、1291の症状をリストアップしています(ただしFDAは承認直後、この情報を公表していませんでした)。
新型コロナでは、感染から回復しても倦怠感や味覚障害などの症状が長期間続くとか、感染から数カ月後に脱毛や睡眠障害など後遺症と呼ばれる症状が報告されており、それらはファイザーがリストアップした症状に含まれます。実はワクチン後症候群でも、まったく同じ症状が見られます。
厚労省や薬事審議会は本来、ワクチン接種後の副反応が長期にわたり長引く可能性を告知する義務があったはずです。しかし実際はその作業を怠り、現実にワクチン後症候群が多発する今も、因果関係を認めていません。
今、多くの人がワクチン接種後に新型コロナに感染しています。タレントの山田邦子さんは4回目のワクチンを接種した翌日に感染が判明し、岸田文雄首相も4回目のワクチン接種の9日後に発熱、陽性が判明しています。これは何を意味するのでしょうか。
ワクチン接種によって、より感染しやすくなる感染増強抗体、つまり悪玉抗体が産生される人がいるのではないかと考えられます。あるいは、免疫力全体が低下した可能性があります。
また、私が診たなかでは、1回目、2回目のワクチン接種後には副反応が出なくても、3回目、4回目で問題が起きる人はたくさんいます。mRNAタイプのワクチンの接種を繰り返すことで、ワクチン後天性免疫不全症候群(VAIDS)を発症する可能性を示唆する論文も出ているのです。