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日刊ゲンダイ
元国会議員6人が安倍元首相の国葬にNO!「挙行する結果をつくったのは現職の責任」と“喝”
「100回以上ウソつく人は尊敬できない」と秋葉氏(左から2人目)/(C)日刊ゲンダイ
「国葬の当事者として発言権がある」として、元衆院議員の秋葉忠利前広島市長(79)ら6人の元国会議員が16日、参院議員会館内で記者会見を開いた。安倍元首相国葬の案内状は1300人近くの元国会議員に送られた。秋葉氏らに賛同する24人(16日時点)の元国会議員は国葬を欠席する意向だ。
「現職の国会議員が十分な仕事をしないから、元国会議員が老骨にムチを打って、出てくることになった」──。
秋葉氏は語気を強めた。
「100回以上もウソをついた首相へのバッシングが少なすぎる。
海外なら辞任モノだが、国会が形骸化してしまっている。
国がこぞって弔うなら、私たち元同僚から『尊敬される人物』であるのが最低限の条件。
政治家でなくとも、100回以上もウソをついた人を尊敬できますか」
海外要人の国葬参列が統一教会(現・世界平和統一家庭連合)にプラスに働く懸念もある。
「旧統一教会問題も国会議員は鈍感だ。安倍氏と教団の関連は海外には十分伝わってない。
その結果、多くの海外要人が国葬に参列することで、統一教会にお墨付きを与えかねない。
そのことを海外の要人が知ったら、失望し、憤りを覚えるのではないか。
今の時点で私たち元国会議員が(安倍と教団の関係など)背景を海外要人に伝えておくのは重要です」
秋葉氏は、日本では憲法上、国葬は許されないとの立場。
ある国という前提で「理解できる国葬」についてこう語った。
「広島でいえばカープみたいな存在ですね。ある人が突然亡くなり、皆が嘆き悲しむ。地の底から湧き上がる悲しみの情が国中にあふれて、地方議会もマスコミもとにかく一緒にこの人の死を悼もう、悲しむ時を共にしようという声が集まり、どうにも収まらないーー。
これなら理解できる」 しかし、安倍元首相の国葬はそうなっていない。
「国葬に出席する人から本当に心の底から悲しく、自分の魂がうちひしがれる思いというのはあまり聞かれない。
(こういう国葬を挙行する)結果をつくってしまったのは、現職の国会議員の責任です」
元国会議員の「喝」は現職に届くのか。