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FLAYDAY
岸田内閣・新閣僚が「事務所費」を「妻」に支払っていた!
8月10日、復興相に決まり、首相官邸に入る秋葉氏(右)。安倍政権では総理補佐官を務めたこともあった 写真:共同通信社
第2次岸田改造内閣で、復興大臣に起用された秋葉賢也氏(60)。就任会見で旧統一教会との関係を問われ、こう答えた。
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「旧統一教会が主催している会合に出席したことは一切ございません」 しかし、地元関係者によれば、秋葉氏の問題は他のところにあるという。 「仙台市にある秋葉さんが代表の政党支部が、秋葉さんの夫人あてに事務所の家賃を支払っているのです。一部では政治資金を還流させ、秋葉さん本人の懐(ふところ)に入っているのではないかとささやかれている」(自民党宮城県連関係者)
本誌は、政党支部「自民党宮城県第2選挙区支部」の’11~’20年の政治資金収支報告書を入手。そこに記載された家賃の金額は年によって上下し、月額5万~8万5000円をこの物件の所有者である妻に支払っていた。10年間の合計金額は約793万円に上る。政治資金に詳しい神戸学院大学の上脇博之教授はこう指摘する。 「家賃の支払い先が夫人でも商取引としては適正といえる。ただ家賃が相場よりも安価な場合、その差額を寄付した形にして収支報告書に記載するべきです」 政党支部の建物は木造2階建てで、延べ約84㎡。地元の不動産業者によると、同様の建物の家賃相場は月9万円前後だという。政党支部が妻に支払ってきた家賃は相場を下回るが、収支報告書に妻からの寄付の記載はない。
そもそも、この建物の元の所有者は秋葉氏本人。
登記簿によると、秋葉氏は県議だった’00年12月にこの物件を購入し、衆院議員に初当選する直前の’05年2月に妻に贈与したという経緯がある。
これだけではない。同じく入手した政治団体『秋葉けんや後援会』の収支報告書(’11~’20年分)からは別の不審点が浮かぶ。
政党支部に隣接したプレハブの建物に入る後援会の家賃は、’11年と’12年は妻に、それ以降は秋葉氏の実母に支払われ、合計額は約620万円に上る。
仙台法務局によると、後援会の建物は登記されておらず、家賃を親族に支払っていることが妥当かどうか検証できない。
さらに本誌は取材の過程で、秋葉氏が東京・目黒区内の7階建て中古マンションの1室を保有していることもつかんだ。
この物件は、昨年公開された資産等報告書に明記されていない。
秋葉氏の事務所は取材にこう回答した。
「(家賃は)各政治団体の収支報告書に記載したとおり負担しています。(マンションは)記載が漏れていたことがわかりましたので早急に対応いたします」 こんなユルい新閣僚で、岸田内閣は大丈夫なのだろうか。
「FRIDAY」2022年9月2日号より