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2022年8月13日 07:20沖縄タイムス

コロナ30代の死亡また確認 「有症状」も電話に応答なく 沖縄本島の病床使用99%に

 

 沖縄県は12日、新たに10歳未満から90歳以上の3605人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。先週の同じ曜日より2115人減少した一方、病床使用率は県全体で今年最高となる92・9%に上った。新たに2人の死亡も確認された。

 

 

 圏域別のコロナ病床使用率は本島99・4%、宮古60・6%、八重山60%。県によると感染などで勤務できない医療従事者も依然と多く、特に中南部では救急搬送先を探すのが困難な状況という。

 

 亡くなった中部保健所管内の30代男性は7月7日に陽性が判明して自宅療養中で、15日に死亡が確認された。県によると自動音声電話による健康観察には「有症状」と入力されていたので県や保健所が複数回電話をしたが、一度も応答がなかったという。

 

 感染急増が続いているため、県は重症化リスクが高い感染者を優先して重点的に対応せざるを得ない状況にあるという。城間敦感染症総務課長は「陽性者自身がシステムや架電に応答することが必要になっている」とし、健康観察の入力や電話応答してほしいと呼びかけた。

 

 那覇市の90歳以上の男性の死亡も報告された。

 

 県立八重山病院では6~11日、クラスター(感染者集団)が発生。8人が感染した。県外からの来訪者の感染も42人と増加が続いているため、宿泊療養施設も逼迫(ひっぱく)状況にあるという。

 

 米軍関係の新規感染者は47人だった。

 

(社会部・東江郁香)