死亡事件、今度は佐賀県で
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佐賀新聞
麓刑務所の40代女性受刑者死亡 8月3日夜、単独室で意識もうろう
鳥栖市の麓刑務所は5日、40代女性受刑者が死亡したと発表した。
同刑務所によると、3日午後7時40分ごろ、巡回中の職員が所内の単独室で意識もうろうとして横になっているところを発見。外部の医療機関に搬送されたが、4日午後8時10分に死亡が確認された。救急搬送後は、腎・尿路系や呼吸器系などの疾患の疑いがあるとして治療を受けており、司法解剖で死因を調べる。
受刑者は精神疾患があり、投薬治療中だった。3日夕方の時点では食事などはできていたといい、新型コロナウイルスとの関係性の有無については答えられないとしている。
■2022/08/04 (木) 18:20佐賀テレビ
新型コロナ 4日は1520人の陽性 佐賀市と鳥栖市でクラスター【佐賀県】
県内では4日、新たに1520人の新型コロナ陽性が確認されました。
県は4日、1997件の検査があり、1520人の陽性を確認したと発表しました。
新たに2件のクラスターも発生しています。
佐賀市の医療機関で入院患者と職員あわせて62人、鳥栖市の刑務所で受刑者と職員あわせて25人の陽性が確認されています。
現在、病床使用率は57.1%で重症の人はいません。自宅療養者は1万2310人。
また、県内の医療機関に入院していた70代から80代の2人が亡くなったということです。
いずれも基礎疾患があった軽症患者です。
陽性者を市町別に見ると、佐賀市で502人、唐津市で200人、鳥栖市で162人などとなっています。
一方、年代別では10歳未満が201人、10代が204人、20代が199人、30代が235人、40代が217人などとなっています。
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1520人の感染確認 麓刑務所でクラスター
佐賀県は4日、1520人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。佐賀市の小柳記念病院で入院患者ら計62人、鳥栖市の麓刑務所で受刑者ら計25人が感染するクラスター(感染者集団)が確認された。
入院中だった基礎疾患のある70~80代の患者2人が死亡。県内の死者は計140人となった。中等症は104人、病床使用率は57・1%、宿泊療養施設の使用率は34・3%、自宅療養は1万2310人。4日の年代別感染者は、30代235人▽40代217人▽10代204人-の順に多かった。
また、重複計上や偽陽性があったとして、1日公表の1人と2日公表の1人を取り消した。3日にクラスターの発生を明らかにした上峰町の「さがケアセンターそよ風」について、施設の種類を住宅型有料老人ホームから、ショートステイに訂正した。
九州電力は、玄海原発(玄海町)で働く同社従業員1人と請負会社社員6人の感染を発表した。
<きやぶ今昔物語>「麓刑務所」誕生 全国4番目の女子収容施設
麓刑務所正門前の桜の並木道=鳥栖市山浦町
鳥栖市にあった更生保護施設「清風寮」について記す前に、麓刑務所の設置などについて触れたい。
1954(昭和29)年4月1日、三養基郡内の鳥栖町、田代町、麓村、基里村、旭村の2町3村が合併して鳥栖市(合併時人口4万176人)が発足した。5年前の1949(昭和24)年8月、脊振山系の山懐に抱かれ、緑と起伏に富んだ三養基郡麓村(現鳥栖市山浦町)に、九州管内唯一の女子受刑者の行刑施設として佐賀少年刑務所麓刑務支所が新たに設置される。
翌50年4月には本所に昇格、栃木刑務所、和歌山刑務所、笠松刑務所に次ぐ4番目の女子収容施設として「麓刑務所」が誕生する。
他方、49年7月に施行された犯罪者予防更生法に続き、50年5月25日には保護司法が施行された。このため県内では佐賀、鳥栖、唐津、武雄、伊万里、鹿島、小城、神埼の8地区に保護司会組織が、少年保護司会と成人保護司会に分かれた形でそれぞれ結成される。
2年後の52年8月、国の更生保護官署である佐賀少年保護観察所、佐賀成人保護観察所が少年、成人の別を廃して佐賀保護観察所に統合され、これに伴い県内8地区で少年、成人それぞれに結成された保護司会も、地区ごとに一つの保護司会として統一になる。
(地域リポーター・久保山正和=基山町小倉)
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受刑者の感染対策苦慮 佐賀少年刑務所、4月クラスター 収束に1ヶ月、作業や入浴制限
佐賀少年刑務所(佐賀市)で4月、初めて新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した。重症はいなかったが、受刑者の陽性者は計55人に上った。収束まで約1カ月にわたり「工場」での刑務作業や屋外運動、入浴などで制限が生じた。