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ヤンゴン=福山亜希

ミャンマーで活動の邦人男性、扇動容疑などで訴追 問題長期化の恐れ

 

ミャンマーで拘束されたとみられる久保田徹さんの早期解放を求めて、久保田さんの友人らが会見を開いた=2022年8月3日、東京都千代田区の日本記者クラブ、遠藤隆史撮影

 

 国軍がクーデターで権力を握ったミャンマーで、映像作家の久保田徹さんとみられる邦人男性が当局に拘束された問題で、国軍は4日、入国管理法違反と民衆を扇動した容疑の2件で男性を訴追したと発表した。今後は裁判の手続きに移り、拘束が長期化する懸念もある。

 国軍は4日、拘束した男性について日本国籍の「クボタトオル」だと発表。男性は観光ビザで7月1日にミャンマーに入国していたという。ヤンゴン南部の南ダゴン地区で30日、市民の抗議デモの様子をカメラで撮影していたところを拘束したとしている。

 男性は取り調べで、29日にデモ参加者と接触し、翌日にデモ現場で落ち合う約束をしていたと話したと、国軍は主張している。

 今後の裁判で有罪となれば、禁錮刑などが科される可能性がある。現地では多くの市民が扇動を理由に拘束されている。(ヤンゴン=福山亜希)