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テレビ朝日
4回目接種を医療従事者らに拡大…分科会が了承
新型コロナワクチンの4回目接種について、厚生労働省の分科会は対象を医療従事者と高齢者施設の職員などに拡大することを了承しました。
22日に開かれた専門家らの分科会は、医療従事者と高齢者施設の職員などおよそ800万人に対象を広げることについて了承しました。
厚労省は今後、速やかに接種を開始する方針です。 ただ、委員からは「エッセンシャルワーカーなどにも対象を拡大すべき」「感染拡大のなかで幅広い年代が接種できるように決断してほしい」などの意見も相次ぎました。
4回目のワクチン接種は感染予防効果が短い期間しか持続せず、重症化予防を目的として60歳以上や18歳以上で基礎疾患のある人などに対象を絞っていました。
NHKNEWS 新型コロナウイルス
濃厚接触者の待機期間 5日に短縮で調整 政府 感染急拡大で
新型コロナの感染の急拡大を受け、岸田総理大臣は22日午後、関係閣僚と対応を協議することにしていて、社会経済活動を維持していくため、濃厚接触者に求める自宅などでの待機期間を原則7日から5日に短縮する方向で調整を進めています。
新型コロナの21日の新たな感染者数は東京で初めて3万人を超え、全国で18万人を上回って2日連続でこれまでで最も多くなり、感染の急拡大が続いています。
こうした中、政府は社会経済活動を維持していくため、濃厚接触者に求める自宅などでの待機期間を現在の原則7日から5日に短縮し、さらに2日目と3日目の検査が陰性であれば、3日目に待機を解除できるようにする方向で調整しています。
また、医療のひっ迫を防ぐため症状のある人が発熱外来を受診する前に検査キットでみずから検査できる体制を整えることや、医療機関などへの財政支援を延長すること、それに若い世代にワクチン接種を促す方策などについても検討しています。
岸田総理大臣は、こうした内容について22日午後、後藤厚生労働大臣ら関係閣僚と協議し、方針が固まれば速やかに公表することにしています。
後藤厚生労働相「感染状況の変化踏まえ対応したい」
後藤厚生労働大臣は記者会見で「濃厚接触者の待機期間を決めるにあたっては、前提となる感染状況の数値がある。状況の日々の変化を踏まえ、専門家の意見もうかがって、必要な対応を適宜適切、迅速に検討し、実行していきたい」と述べました。
また「きのうの専門家会合では、直ちに行動制限を行うほどの医療のひっ迫の程度であるという評価はされておらず、可能なかぎり社会経済活動を維持するためにも基本的な感染対策の徹底を呼びかける必要があるという意見が多かった。行動制限を新たに行わないことは、決して対策の手を緩めていいということではない」と述べました。
金子総務相「接種促進 自治体の取り組みを支援」
金子総務大臣は、閣議の後の記者会見で「総務省として都道府県や政令指定都市の幹部に対し、3回目接種に関する広報強化や接種環境の整備、4回目接種の促進などについて働きかけを行っている。自治体の課題など、現場の生の声を聞き、関係省庁にフィードバックすることで、自治体の取り組みをしっかりと支援していく」と述べました。
山際新型コロナ対策相「必要あれば方針変えて対応」
山際新型コロナ対策担当大臣は閣議のあとの記者会見で「現時点では、政府が決めている基本方針にのっとって今のオペレーションを続けていくが、医療提供体制に相当な負荷がかかり、十分な医療サービスを提供できないことが見込めるのに何も対応しないということではない。状況が変われば、当然、政府の方針も柔軟に変わっていくので、必要があればちゅうちょなく方針を変えて対応する」と述べました。
松野官房長官「専門家の意見も踏まえつつ必要な対応検討」
松野官房長官は閣議のあとの記者会見で「病床使用率は地域差が見られるものの総じて上昇傾向にあり、医療提供体制への影響を最大限の警戒感を持って注視している。保健医療体制の確保に万全を期すとともに重症化リスクのある高齢者を守ることに重点を置いてワクチン接種のさらなる促進やメリハリのある感染対策に取り組んでいる」と述べました。
また、濃厚接触者の待機期間の短縮について「濃厚接触者の特定や行動制限、基本的な感染対策の在り方などを、感染状況や科学的知見を踏まえ検討を進めることにしており、感染状況が日々変化している中、専門家の意見も踏まえつつ必要な対応を検討していく」と述べました。
公明 石井幹事長[「しっかりした対策を講じるべき」
公明党の石井幹事長は、記者会見で「今後、多くの地域で感染者数の増加が見込まれ、しっかりした対策を講じるべきだ。症状のある人がみずから検査できる体制を整えることや、医療機関などへの財政支援の延長を検討すること、それにワクチン接種を着実に進めることが必要だ」と述べました。
一方、行動制限のあり方については「専門家も、社会経済活動との両立をいかに図るかが重要だと言っており、当面、行動制限をしないという政府の方針は理解するが、今後の医療状況などもしっかり見守っていく必要がある」と指摘しました。
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■「旧統一教会から選挙応援受けた」県知事に、市長、県議まで…政治家とのつながり続々と明るみに 議員直撃
安倍元総理の銃撃事件をきっかけに政治家と旧統一教会側とのつながりが、次々と明るみになっています。選挙で支援を受けたと明らかにした県知事もいて、地方政治にも深く入り込んでいる実態が見えてきました。
【写真を見る】「旧統一教会から選挙応援受けた」県知事に、市長、県議まで…政治家とのつながり続々と明るみに 議員直撃
■安倍氏なき後の“安倍派”は?国葬は9月で閣議決定
7月21日午後1時半ごろ、複数のSPに警護されながら総理官邸を訪れた昭恵夫人。先週行われた安倍元総理の葬儀に参列した岸田総理に感謝を伝えたということです。 自民党本部で行われた「清和政策研究会」。いわゆる“安倍派”の総会。黙祷の後、昭恵夫人は涙ながらにこう語ったと言います。 昭恵夫人(「清和政策研究会」での発言) 「(夫は)派閥の会長としてやりたいことが沢山あった。それをぜひ引き継いでほしい」 派閥の“長”を失った安倍派。安倍氏の遺志を引き継ぐとして名前は変えず、当面は後継の会長を置かないということです。 自民党・安倍派 塩谷立会長代理 「国葬も明日(22日)閣議で決まる。立派に行われるように結束して進めていきたい」 9月27日で調整されていた安倍氏の国葬。22日、閣議決定されました。 市民団体「権力犯罪を監視する実行委員」のメンバーら約50人は、国葬にかかる予算執行の差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てました。 市民団体「権力犯罪を監視する実行委員」の会見(21日午後 ) 「(国葬は)誠に国民を愚弄した話であり、現憲法に違反する行為であるとはっきり私たちは申し上げさせていただきます」 安倍氏について、「森友学園」や「桜を見る会」の問題などから、国民の評価が分かれていると指摘。「国葬は思想良心の自由を定めた憲法に違反する」と主張しています。 記者(21日 午後) 「どのように国民に理解を求めていく考えか?」 松野博一官房長官 「国葬儀は儀式として実施されるものであり、国民一人一人に政治的評価や、喪に服することを求めるものではないということは、これまでも申し上げてきた通りであります」
■「旧統一教会から選挙応援受けてた」元閣僚に、知事に、市長も
そして事件をきっかけに注目される、政界と旧統一教会の関係。 参院選に自民党から出馬し当選した、井上義行氏。選挙で旧統一教会側から支援を受けたことが明らかになっていますが、他にも旧統一教会との繋がりが続々と明らかになりました。 稲田朋美元防衛大臣は、2009年と2010年に旧統一教会関連団体の会合に出席したとして自身のホームページ上に写真を公開(現在は掲載されておらず)していました。 稲田朋美 元防衛大臣(21日午後) 「多分依頼を受けて、出席をして挨拶をしたということです」 記者 「団体と政治家として関わりを持つことについて、ご自身の認識は」 稲田元防衛大臣 「そうですね。慎重であるべきだと思いますし」 教団と政界の繋がりは過去の映像からも見てとれます。 2019年、愛知県で開催された教団が関連するイベント。光の中から姿を現したのは、統一教会の創設者の妻で、「世界平和統一家庭連合」現総裁の韓鶴子氏です。 こんな場面も… 教団関係者 「福井県知事の杉本達治様、また6人の市長の方々からも祝電を頂戴しております」 当時のことについて、福井県の杉本知事は… 福井県 杉本達治知事 「うっすらですけども、覚えております。平和を進めていくというようなことで、大きな大会でですね、それで他の自治体の首長さんも含めて、趣旨に賛同しているというようなお話もあったので」 イベントの半年前の知事選で支援を受けたか問われると… 福井県 杉本知事 「それもあったかもしれませんけれども、よくは私、あの…ものすごい大変な時期ですので、初めて会う方も沢山いましたので」 実際に選挙で応援を受けたケースもありました。 富山県(自民党)稗苗清吉議員 「3年前にそれは応援をしていただきました。僕はそれを『来てくれ』じゃなくて、向こう(教団の関連団体)と“阿吽の呼吸”で会合もしていたからね」 自民党の稗苗・富山県議。旧統一教会の関連団体から「選挙応援を受けていた」と明かしました。 稗苗県議 「私の選挙の公約のビラを持って、有権者のところを訪問していただいたり、電話をかけていただいたりという応援です。僕のパンフレットを持って政策的に賛同していただいたら署名してくれという話で」 稗苗県議は応援を受けた教団の関連団体の議長も務めています。 自民党の県議に取材すると、さらに少なくとも3人が関連団体から「選挙応援を受けた」と証言しました。 県議だけではありません。 富山県 新田八朗知事(7月20日) 「一昨年の知事選で応援を受けたことは事実です。集会にお招きいただいて、そこでお話をさせていただいたということはあります。当時の私の立場にとっては、有難いことではありましたよね」 富山市 藤井裕久市長(21日) 「市長選に際して、集会に呼んでいただいて、そこでスピーチをさせていただいた記憶はあります」 富山県知事や富山市長も、旧統一教会から選挙応援を受けていたのです。 富山市長は当選の翌月の2021年5月、旧統一教会の関連団体から「平和大使」に任命されたことも明かしました。 教団側との今後の付き合い方を聞かれると…
富山市 藤井市長 「ここではっきり、どうこう申し上げるわけにいかないわけですけど、1回しっかり立ち止まってですね、自分なりに考えてみたいと思います」
富山県知事は…
記者 「団体の協力を得たことについては、現時点でどうお考えになっていますでしょうか?」
富山県 新田知事 「私としては事実関係をはっきりと確認できていないので、これ以上のコメントは今回はここでは差し控えさせていただきたいと思います」 教団に詳しい弁護士は、教団と政界が深い関わりを持つことの危険性を指摘します。 全国霊感商法対策弁護士連絡会 渡辺博弁護士 「知事としては深く考えずに祝電を打ったりね、関係を持ってしまったということもあると思います。政治家の方々が(旧)統一教会と関係を持ってしまうということは、ますますその被害者を増やすことに繋がってしまいます」
■「総額1400万円」教団への献金で人生狂わされ…孫にお祝いもあげられず
教団への献金により人生を狂わされた現実がまた一つ浮かび上がりました。 妻が信者だったという男性が手にする分厚い本。これは、旧統一教会の創設者・文鮮明氏の言葉を集めた本です。その値段は… 妻が元信者の男性(73) 「これが430万円したと女房が言っていたよ、430万」 旧統一教会の信者だった男性の妻。当時の詳細な記録を残していました。
▼当時の記録 「愛フォーラム21で勉強した内容 平成13年11月10日『時と出合い』
11月20日『この世とあの世』」 “霊界にいる先祖を救わないと家族や子孫に悪い影響”が出る。妻は“家族を救うため”と献金を始めます。 妻が元信者の男性 「定期預金おろしてやったんじゃないですか。2人で合わせて貯めたお金を」 そして、長女に孫ができたお祝いをしようと、貯金の金額を妻に尋ねた時… 妻が元信者の男性 「私に泣きながら、『お父さんごめん』って。『貯金もうこんだけやわ』って。(総額)1400万円くらいいってるんじゃないか」 2人で貯めていた貯金が底をつきかけていたのです。
▼妻が残した記録 「預金はほとんどない。娘たちの結婚のときも、孫が生まれても、お祝いもあげられない。悔しくて悔しくて」 脱会後、妻は献金の返還と慰謝料など合わせて約1500万円を教団に求めました。その結果、教団側が和解金として1050万円を支払うことで合意しました。 しかし、胃がんを患っていた妻は2015年に他界。「御言葉集」を前に男性は… 妻が元信者の男性 「とんでもない話だ。先祖がどうのこうの言って。子孫にまた悪い影響になるわ、浮かばれないわと言って。どうもならんわ、そんなことばっかり言って。こんなもん…」
旧統一教会の被害者救済に取り組む渡辺弁護士は… 渡辺弁護士 「韓国の清平、統一教会の本拠地にどでかい建物を建てています。そのための資金として信者1人120万献金しなさいという強力な要請が今、日本であります。財産を奪われ続けている。一刻も早く相談窓口に相談を寄せていただきたいと思います」
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