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高校で参院選解説ポスター張った女子生徒に起きたこと 線引きどこに

 

 

【動画】ポスター撤去を指示された経緯を語る高3の女子生徒=小川尭洋撮影

 
自分で作った参院選解説のポスターについて話す高校3年の女子生徒=2022年7月3日、仙台市青葉区、福岡龍一郎撮影
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 高校3年のある女子生徒(17)が、参院選の仕組みを説明するポスターを自作し、校内に張り出したところ、教員から「政治的活動だ」と指摘され、はがすことになった。この生徒が経緯をツイッターで発信。その後、学校側は生徒に謝罪し、張り出しを認めた。教育基本法などが定める「政治的活動」の線引きはどこにあるのか。

 

 

 この事態が起きたのは、宮城県立仙台第二高校(仙台市青葉区)。東北屈指の進学校とも言われる。

 女子生徒がつくったポスターはA4判6枚。「すぐわかる! 参議院選挙」というタイトルで始まる。10日投票の参院選に向けて有権者の対象年齢や投票方法などについて説明し、「国政について調べてみよう」と呼びかけている。

 女子生徒はこの4月に、教育制度や政治について学ぶクラブ活動を校内で立ち上げた。高校生が選挙について知る機会を増やしたいと考え、クラブ活動の一環で公示後の6月24日夕方、手作りのポスターを校舎内の階段踊り場の壁などに張った。

 28日になり、生徒会の知人から掲示するには学校側の許可が必要だと聞かされ、生徒指導部長の先生にポスターを見せて許可を求めた。ところが、「政治的活動にあたるから、ポスターをはがして」「選挙に絡めないで書いて」などと言われた。校内での政治的活動を禁止する校則に違反するとの説明も受けた。

してはならない政治的活動?尊重されるべき政治的教養?

 「参院選の仕組みを書いただ…