LGBTQとは、レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(生まれた時の性別と自認する性別が一致しない人)、クエスチョニング(自分自身のセクシュアリティを決められない、分からない、または決めない人)など、性的マイノリティの方を表す総称のひとつです。
問題の冊子は6月13日、自民党の国会議員が参加する「神道政治連盟国会議員懇談会」の都内での会合で配布され、その中に「同性愛と同性婚の真相を知る」と題した大学教授の講演録が掲載されていた。「同性愛は精神の障害、または依存症」「LGBTの自殺率が高いのは社会的な差別があることが原因かというとそうではありません」などと誤った内容が多く盛り込まれ、「性的少数者の性的ライフスタイルが正当化されるべきでないのは、家庭と社会を崩壊させる社会問題となるから」などと書かれていた…
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2022/7/4 20:35毎日新聞
「非論理的」「許せない」自民会合配布のLGBT差別冊子に抗議デモ
自民党の国会議員による「神道政治連盟国会議員懇談会」の6月の会合で、「同性愛は精神の障害、または依存症」などと、LGBTなど性的少数者に対する誤った内容を含む差別的な冊子が配布されていた問題で、当事者らによる抗議活動が4日、東京都千代田区の自民党本部前であった。参加者は次々にマイクを握り、歩道に長く列を作った参加者もLGBT運動を象徴するレインボーフラッグや、「差別冊子に抗議します」と書いたプラカードを掲げるなどして抗議した。
抗議活動は個人の有志が企画した。発起人で当事者でもあるアンドロメダさん(27)は取材に「自分も、中高生の時にゲイである自分をおかしいと思ってしまったが、そうした(差別的な)内容を現代に伝えるのは危険で、絶対に許せないと思った」と話した。
冊子についていち早く報じたライターの松岡宗嗣さん(27)はマイクを握り、「いつまでこんな非論理的な内容で差別されなくてはいけないのか。どうか差別をやめてください。ただ人権を保障してください。言っているのはそれだけです」と訴えた。
問題の冊子は6月13日、自民党の国会議員が参加する「神道政治連盟国会議員懇談会」の都内での会合で配布され、その中に「同性愛と同性婚の真相を知る」と題した大学教授の講演録が掲載されていた。「同性愛は精神の障害、または依存症」「LGBTの自殺率が高いのは社会的な差別があることが原因かというとそうではありません」などと誤った内容が多く盛り込まれ、「性的少数者の性的ライフスタイルが正当化されるべきでないのは、家庭と社会を崩壊させる社会問題となるから」などと書かれていた。
「神道政治連盟」(神政連)は、全国の神社をまとめる宗教法人「神社本庁」の関係団体。その国会議員懇談会には、神政連の理念に賛同する国会議員が参加している。