チオシアン酸アンモニウム
チオシアン酸アンモニウム(英: ammonium thiocyanate)はチオシアン酸のアンモニウム塩で、化学式NH4SCNで表される化合物
チオシアン酸アンモニウムは弱酸性であり、水酸化ナトリウム・水酸化カリウムとの反応により、それぞれチオシアン酸ナトリウム・チオシアン酸カリウムを生じる。 鉄と反応し、赤色のチオシアン酸鉄錯体を生じる。 銅、銀、亜鉛、鉛、水銀などの金属イオンと反応し、チオシアン酸塩の沈殿を生じる。
CAS登録番号: 1762-95-4
水への溶解度: 128 g/100 mL (0℃)
化学式: NH4SCN
用途
除草剤やチオ尿素、マッチ、合成樹脂の製造原料のほか防錆や繊維の染色にも用いられる。
製造
二硫化炭素とアンモニア水から、中間体であるアンモニウムジチオカルバメートを経て、チオシアン酸アンモニウムと硫化水素が得られる。
- CS2 + 2 NH3(水溶液) → NH2C(=S)SNH4 → NH4SCN + H2S
反応
空気中では安定しているが、加熱によりチオ尿素を生じる。
平衡混合物として、150℃で30.3%、180℃で25.3%のチオ尿素を含む。乾燥状態で200℃まで加熱すると、アンモニアや硫化水素、二硫化炭素、チオシアン酸グアニジンを生じ分解する。チオシアン酸アンモニウムは弱酸性であり、水酸化ナトリウム・水酸化カリウムとの反応により、それぞれチオシアン酸ナトリウム・チオシアン酸カリウムを生じる。鉄と反応し、赤色のチオシアン酸鉄錯体を生じる。
- 6 SCN- + Fe3+ → [Fe(SCN)6]3-
銅、銀、亜鉛、鉛、水銀などの金属イオンと反応し、チオシアン酸塩の沈殿を生じる。
ウィキペディアより
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
TBS NEWS DIG Powered by JNN
日本製鉄の製鉄所から川に化学薬品流出 水が赤茶色に変色し魚死ぬ 千葉・君津市
千葉県君津市の日本製鉄の製鉄所から化学物質が川へ流れ出し、千葉県などが調査しています。 今月19日午後0時半ごろ、君津市人見の小糸川で「川が赤い。魚が死んでいる」と119番通報がありました。 消防が駆けつけると、およそ2.7キロメートルにわたって川の水が赤茶色になっていて、魚が10匹以上死んでいるのが確認されたということです。 近隣住民 「今朝なんかすごく(魚が)死んでたよ」 千葉県などによりますと、流れ出たのはチオシアン酸アンモニウムという化学物質が含まれる液体で、近くにある日本製鉄東日本製鉄所君津地区のタンクから漏れ出したとみられています。 千葉県によりますと、液体は濃度が比較的低いため、人体に大きな影響はないとしていますが、現場の川に入ったりしないよう注意を呼びかけています。 日本製鉄は川の状況の監視を続けるとともに、流出した原因を調査しています。
TBSテレビ