<新型コロナ感染症>は、持続不可能な開発・儲け優先の資本主義政治によって発生した感染症です。

 

 新型コロナ感染症4人に1人が後遺症が発生し、「8、9割が脱毛の悩み」で、 後遺症外来の病院医師は「悩まずに相談を」と。

 

 しかし、「後遺症」以前に、発症時に無料で早期受診・診療を実現することこそが急がれています。

 

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モデルナ不人気、廃棄27市区

モデルナ不人気、廃棄27市区 73万回分、有効期限切れ

モデルナ製の新型コロナウイルスワクチン(AP=共同)

 

 新型コロナウイルス対策となる3回目のワクチン接種について、都道府県庁所在地と政令指定都市の計52市区を対象に、米モデルナ製の状況を問うと、半数を超える27市区が有効期限を迎え、既に廃棄か廃棄見込みであることが4日、共同通信の調査で分かった。廃棄量は合計で73万9085回分に上った。トラブルによる誤廃棄は含まない。モデルナは52市区だけでなく各地に配送されており、同様の事例は他でもあるとみられる。

 

 若年層への接種が進んでおらず、モデルナより米ファイザー製の方が希望者が多いことが背景。ほとんどが廃棄抑制策に取り組む中、扱いに苦慮する姿が浮かんだ。

 

  【写真】ワクチン廃棄「心が痛む」モデルナ最高責任者

 

 

 

モデルナ製ワクチン、兵庫県内で15万回分廃棄へ 3回目接種が低迷、ファイザー製は余らず

© 株式会社神戸新聞社

 

 兵庫県は17日、県内に配分された米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンについて、おおよそ15万回分が5月末までに使用期限を迎え、廃棄される見通しだと明らかにした。3回目の接種率が低迷していることに加え、米ファイザー製を選ぶ人が多かったことが要因とみられる。

 県によると、昨年11月~今年5月に国からファイザー製約266万回分、モデルナ製約234万回分が県内に供給された。5月末までに使用期限を迎えるモデルナ製ワクチンは全41市町で約13万5千回分、県の大規模接種会場では約1万8千回分に上る見込み。ファイザー製は余っていないという。

 

 

 国のワクチン接種記録システム(VRS)によると、県内の3回目接種率は16日時点で53.66%で全国の56.18%を下回る。

 モデルナ製を巡っては、神戸市が5月中に期限を迎える約5万回分が廃棄される見通しだと発表し、姫路市も17日、23日までに期限を迎える2万850回分を廃棄すると発表した。

 

 

 姫路市では、集団接種会場でモデルナ製を使用。同市での12~64歳の3回目接種は約4割にとどまっているという。2月下旬に国から追加配分されたワクチンは使用期限が3カ月しかなく、7割に当たる1万9410回分を廃棄することになった。

 同市は「第6波が収まり、若者を中心に接種への意識が薄らいでいる。積極的な広報に努めたい」とした。

 

 

共同通信

ワクチン購入費、1回2700円

接種費用は3700円と説明

 

 財務省は13日、新型コロナウイルスのワクチンについて、国が負担する購入費用は全国への配送料などを含めて1回当たりの平均で約2700円と明らかにした。これとは別に、医療機関に支払う接種費用が1回当たり平均3700円程度と説明した。

 

 財務省によると、米ファイザー、米モデルナ、英アストラゼネカ、米ノババックスの4社から計8億8200万回分の購入を決め、2兆4千億円の予算を計上。割り算すると1回当たり約2700円となる。接種費用は、希望者への2回接種がほぼ完了した昨年11月末時点で算出した。

 自治体や企業が実施する集団接種の会場設置費用なども国が負担している。

 

 

 

<新型コロナ>4人に1人が後遺症…8、9割が脱毛の悩み 後遺症外来の越谷の病院「悩まずに相談を」

© 株式会社埼玉新聞社

 

 新型コロナウイルスに感染し、後遺症で悩む人が後を絶たない。国立国際医療研究センターの報告では、発症半年が経過後、約4人に1人が何らかの症状が残り、軽症者でも後遺症の長引くケースがあるとしている。埼玉県は県内7医療機関を後遺症外来に指定し、4月以降は100程度の医療機関に拡充する。順天堂越谷病院(越谷市袋山)は昨年10月から、コロナ後遺症外来を始めた。脳神経内科専門の頼高朝子副院長に取り組みについて聞いた。

 

―県の取り組みとの違いは。

 

 頼高副院長 メンタルクリニックや脳神経内科、皮膚科もあり、各科で乗り合わせての治療対応ができると思い、始めた。県の取り組みと大きな違いはない。脳神経内科外来ブースの隣で皮膚科をやっているなど、横のつながりというか、お互いに分からない点を気軽に相談し合うことができる。現在は皮膚科と脳神経内科の患者さんがほとんど。うつ的になっている人も出現し、メンタル科でもわずかながら拝見している。

 

―受診の流れは。

 

 頼高副院長 かかりつけ医で紹介を受けて、患者さんの一番困っていることが何かによって第一歩の科が決まる。一番つらいことを(分かりやすくするため)ポイント制にして、症状ごとに振り分けて、それぞれの科で対応する。

 

―主な患者の症状は。

 

 頼高副院長 患者さんの中で圧倒的に多いのは脱毛の悩み。8、9割くらいを占め、年齢層は10~50代(3月末現在)。20代の中には「学校へ行きたくない」「抜け毛がひどいので、早く見てもらいたい」など切実な訴えもある。皮膚科の先生によると原因は皮膚の血流が落ちること。休止期脱毛と呼ばれ、妊娠期と同じような感じ。後遺症の脱毛は(コロナ発症後)2~3カ月後に出現し、途中から脱毛のスピードが加速するらしい。早い人では1カ月ぐらい、時間がかかっても8カ月後には徐々に良くなるのではないかと。

 

―その以外の症状は。

 

 頼高副院長 次に多いのはだるさや記憶障害、集中力がない、やる気が出ないなど。脳神経内科に来られる患者さんは症状が本当にさまざま。

 

―どのようなことを行うのか。

 

 頼高副院長 神経症状がないかをチェックして、味覚や嗅覚が落ちていることが多かったり免疫が異常であることがあるので、血液検査を行い、MRIと脳血流シンチグラフィーで脳に病変が起こってないかを見る。

 

―ワクチンの後遺症もあるのか。

 

 頼高副院長 手足のしびれや手が勝手に動いてしまう不随意運動などの症状の方もいらっしゃる。ワクチンも後遺症がないわけではない。血小板が下がると(通常は)血が固まりにくくなるが、逆に固まりやすくなり、脳梗塞症状を起こす場合もある。しびれに関しては末梢(まっしょう)神経の障害が出ているかを調べる。患者さんは(ワクチン2回接種後の)8月や秋ごろから訪れ始め、40代くらいの人が多い。(当院が)後遺症外来を開始したため、相談してくれるようになったのだと思う。

 

―コロナ後遺症で悩む人へアドバイスを。

 

 頼高副院長 悩まずに一回とにかく受診してほしい。たとえ治療法がないとしても、受診して異常がないことをチェックすることも大事。こちらから必要な情報も提供できると思うので、ご相談を。