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2022年6月4日 13:19

子の「6歳臼歯」に気付かない親55%

沖縄県が調査 「虫歯予防に大人の仕上げ磨きを

 歯と口の健康週間(4~10日)に合わせ、県健康長寿課は3日、永久歯が生え始める5~9歳児の歯科保健アンケートの結果を公表した。最初に生える永久歯で、最も大きく虫歯にもなりやすい「6歳臼歯」が生えているか分からない保護者は、就学時健診段階で約55%に上る。同課は「見えにくい場所で溝も深く、子どもだけでは上手に磨けない。大人の仕上げ磨きで虫歯予防を」と呼びかけている。

 

 

 6歳臼歯は乳歯の奥に生え、前から数えて6番目。大きくてかむ力が強く、「歯の王様」とも呼ばれる。

 特に生え始めは前の歯に隠れ、保護者が気付きにくい。小1~4年の児童自身も、5割前後が生えているか把握していなかった。

 保護者アンケートによると、他の歯も含めて大人が仕上げ磨きを「毎日する」は就学時健診段階で約69%。小4段階では約13%だった。同課は「個人差もあるが、小4くらいまでは大人のサポートが必要」と話している。

 県は昨年度から「親子で歯っぴ~プロジェクト(5歳児版)」と題し、永久歯の虫歯予防に力を入れている。調査はその一環で、初めて実施した。対象は名護、豊見城、糸満の3市に住む5歳児の保護者と小1~4年の児童・保護者。保護者8606人、子ども8170人が回答した。

 2020年度の国の調査によると、虫歯がある5歳児の割合は全国約30%に対し、沖縄は約49%と高い。

(社会部・鈴木実)