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2022年6月3日 12:54

「速やかな連絡を要望」 沖縄県の池田副知事、政府に抗議 米軍、燃料タンク投棄で

 

 沖縄県の池田竹州副知事は3日、外務省の橋本尚文沖縄担当大使と沖縄防衛局の小野功雄防衛局長を県庁に呼び、米海軍のFA18戦闘攻撃機が燃料タンクを沖縄沖の海上に投棄し、県や関係自治体に連絡していなかったことに抗議した。

 

 

外務省の橋本尚文沖縄担当大使(中央)に抗議文を手渡す池田竹州副知事。左は小野功雄沖縄防衛局長=3日、沖縄県庁

 

 

 池田氏はタンクが漂着した東村周辺には多くの漁船や貨物船が航行しているとし、「タンクが漁船などに接触し、損害を与える可能性も十分に想定された」と指摘。

 これまでも、県民の生命や財産を脅かすような事案が発生した場合は、速やかに地元自治体に通報を求めてきたが「依然として、その体制は不十分」と批判。速やかな連絡体制の構築を改めて求めた。

 

 橋本氏は、今回投棄されたのは領海(12カイリ)の外の15カイリだったことから、日米で合意している通報手続きで定められている通報対象となっておらず、合意違反とはならないと説明。その上で「日本側に積極的に情報提供されてしかるべきだったと考えている」と米側の対応を問題視し、情報提供するよう米側に申し入れたことを明らかにした。

 

 池田氏は嘉手納基地に外来機が多数飛来していることについても「看過できない」として、外来機の飛来制限などを求めた。