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警視庁本部内で相談女性の胸触る・携帯で裸の写真撮影…元警部に懲役2年

 薬物乱用防止の支援活動中、相談に乗っていた女性にわいせつな行為をしたとして、特別公務員暴行陵虐罪に問われた元警視庁組織犯罪対策5課警部の蜂谷嘉治被告(64)に対し、東京地裁は31日、懲役2年(求刑・懲役3年)の判決を言い渡した。古玉正紀裁判官は「個別支援にあたる警察官の立場を利用し、警察官に対する社会の信頼を損ねる悪質な犯行だ」と述べた。

 

 判決によると、蜂谷被告は2019年7月、警視庁本部(東京都千代田区)1階の応接室で、当時40歳の女性の胸を触ったり、携帯電話で裸の写真を撮影したりした。

 

 蜂谷被告側は「胸を触ったことはなく、写真撮影も被害者の求めに応じたものだった」として無罪を主張したが、判決は「胸を触られた後、服を脱ぐよう指示され写真を撮られた」とする女性の証言は信用できると判断。「警察官である被告を信頼し、支援を受けていた女性の苦痛は相当に大きく、結果は深刻だ」として実刑とした。

 

 蜂谷被告は18年3月に警視庁を定年退職。翌4月から、再任用職員として、薬物乱用を防ぐ対策業務を担当していた。