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「ヘリじゃないと間に合わない。沈む」 知床観光船沈没 事故当日の118番通報明らかに
北海道で起きた観光船「KAZU I(カズワン)」の沈没事故で当日の118番通報の内容が明らかになりました。 通報は4回あり、最初は午後1時13分。「KAZU I」からの無線を聞いた別の運航会社が「アマチュア無線で沈みそうだと言ってきた」と通報しました。
その5分後には「KAZU I」から乗客の携帯電話で通報。
KAZU Iから通報
「船首が浸水。エンジンが使えない。救助頼む」
午後1時47分には、運航会社から「ヘリじゃないと間にあわない。沈む」という通報がありましたが、海上保安庁のヘリが現場に到着したのは午後4時半ごろでした。
TBSテレビ
HTB北海道ニュース
「ヘリじゃないと間に合わない。沈む…」
緊迫した通報記録が明らかに
知床沖観光船沈没事故
知床沖の観光船沈没事故で新たな情報です。事故当日の先月23日、「KAZU I」や運航会社の関係者から第1管区海上保安本部に寄せられた118番通報の詳しい内容が明らかになりました。 これは、HTBの情報公開請求を受けて、1管本部が30日明らかにした事故当日の118番通報の受付記録です。午後1時18分には「KAZU I」から携帯電話で通報が寄せられていました。 「船首浸水。沈んでいる。エンジン使えない」などと緊迫した内容で、実際には24人いた乗客を「10人くらい」と伝えるなど、混乱していたことが伺えます。そのおよそ30分後には、運航会社「知床遊覧船」の関係者から「ヘリじゃないと間に合わない。沈む」と通報があり、午後2時ごろには「KAZU I」と連絡が取れなくなったと記録されています。 事故現場や国後島周辺の海域では、30日も行方不明者の集中捜索が行われています。船22隻と航空機6機が捜索にあたっていますが、新たな手がかりは見つかっていません。 中村智昭記者:「いま海上保安庁の捜査員がKAZU Iに入っていきます」。業務上過失致死の疑いで捜査が進むなか、6月1日には「KAZU I」の船体が作業船から陸揚げされ、乗客の家族に公開される予定です。
HTB北海道ニュース