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NST新潟総合テレビ

柏崎刈羽原発で東京電力社員が”有効期限切れ”の入構証を使用 5月に3回気づかず入構【新潟】

 

東京電力は25日、柏崎刈羽原発で社員が有効期限切れの入構証を使用していたと発表しました。

5月11日、立ち入り制限区域への入域ゲートである発電所正門でピストンバスに乗車していた東京電力社員の入構証の有効期限が切れているのを見張人が発見し、入構を阻止しました。

社員に聞き取り調査したところ、有効期限である4月30日以降に複数回入構したと証言したことから、入構履歴を確認した結果、5月に3回有効期限切れの状態に気づかず入構していることがわかりました。

東京電力はその後、原子力規制庁へ報告しました。

この事案を受けて、原因を調査した結果、社員の有効期限の確認不足に加えて、運用上の問題も特定。

見張人は正門でハンディターミナル型読み取り装置を利用し、車両に乗車したすべての入構者の人定確認と入構証の有効期限を確認していますが、ピストンバスに乗車した入構者に対しては、渋滞による見張人のプレッシャー軽減の観点から事前に全員のデータを集約。正門で別の見張人が転送されたデータを一括確認する運用を行っていました。

東京電力は今後、ピストンバスの乗員に対する一括確認運用を廃止し、1人1人個別にハンディに読み込んで有効期限を確認する方針です。

東京電力を巡ってはおととし、社員が他人のIDを使って不正に中央制御室に入室する事案などが発生していて、原子力規制委員会による追加検査が行われています。