処分撤回を求めて(533)  

 

東京・全国の仲間の皆さんへ。(転送・転載・拡散歓迎。重複はご容赦を。)
被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤徹です。

 ◆ 憲法が生きる教育のために「君が代」処分撤回を求めて
   ~東京「君が代」裁判五次訴訟第4回弁論の報告


 サンフランシスコ講和条約で沖縄、奄美諸島が日本から切り離された「屈辱の日」から丁度70年の4月28日、東京「君が代」裁判五次訴訟第4回弁論が東京地裁で行なわました。
 「日の丸・君が代」を強制する東京都教委の10・23通達(2003年)に基づく不当処分撤回を求めて闘い続けて18年6月余。憲法で保障された思想・良心の自由、教育の自由を守り、教育に生かすために絶対に譲ることが出来ない闘いです。

 1~4次の訴訟を受け継ぎ、完全勝訴を目指す原告15名(都立学校現・元教員 内現職7名)の大型訴訟で、都教委と係争中の東京で唯一の「君が代」訴訟です。
 

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タグ: 予防訴訟 東京「君が代」裁判 根津

投稿者: 管理人RK

 

 

2022/4/30

東京「君が代」裁判・第五次訴訟/第四回口頭弁論原告側意見陳述要旨②日本人らしさの画一化  

Ⅴ日の丸・君が代関連ニュース

 

  【五次訴訟/第四回口頭弁論原告側意見陳述から】
 ◆ 原告 鈴木 毅 意見陳述要旨
   (2022年4月28日 東京地裁709号法廷)

 原告の鈴木たけしです。私は「10・23通達」発出直後の2004年に卒業式での「君が代」不起立による戒告処分を受けて以来、これまで4回の懲戒処分を受けてきました。そのうち、減給処分1件が2015年1月の三次訴訟判決で取り消されましたが、3ヶ月後に再処分を受けています。
 本日は、なぜ私がくりかえし処分を受けてきたのかということについて、述べさせていただきます。

 私が教師となって4年目の1989年。学習指導要領が改訂され、国旗国歌に関する条項の文言が「入学式、卒業式などにおいては、その意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導するものとする」に変えられました。
 そして各学校は、都教委から「日の丸」掲揚を徹底するよう求められるようになりました。
 当時の卒入学式は、職員会議で十分に議論され、合意に至った内容で実施されていました。
 

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2022/4/30

東京「君が代」裁判・第五次訴訟/第四回口頭弁論原告側意見陳述要旨①再処分の不当性

 

  Ⅴ日の丸・君が代関連ニュース

 

  【五次訴訟/第四回口頭弁論原告側意見陳述から】
 ◆ 原告 秋田 清 意見陳述要旨
   (2022年4月28日 東京地裁709号法廷)

 秋田清と申します。私が今ここにいるのは、もとはといえば2003年度と2005年度の2回の卒業式の国歌斉唱時に、それぞれ40秒間程度、ただ静かに座っていたことに起因します。
 このことで2004年に戒告処分、2006年に十分の一・1箇月の減給処分、そしてその2度目の処分が最高裁判所の判断で取り消された後、2013年12月に再度の戒告処分を受けました。
 今回、この再度出された戒告処分、所謂「再処分」にっいて撤回を求めています。
 それはこの処分が明らかに「二重罰」であり、不合理だと思うからです。

 私はこの再処分の決定過程を知りたいと思い、2014年7月に情報開示請求をしましたが、「開示することにより処分原案の作成過程が明らかになり、東京都教育委員会が行う人事管理の事務に関し、公正かつ適正な事務の遂行に支障が生じるおそれがあるため」との理由で、審議内容については全く開示してもらえませんでした。
 

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