2022/4/28

 

日本会議や自民党政権に与する側の教育への政治介入のやり方  

  =映画紹介「教育と愛国」(斉加尚代監督)=
 ◆ ここまで来た「教育」への政治介入~5月13日から全国公開 (レイバーネット日本)

根津公子(「君が代不起立」教員)

 


*写真 (C)2022映画「教育と愛国」製作委員会


 「子どもが主体」であるはずの学校教育が、21世紀に入って急速に政治利用のための学校教育になってしまったことを、映画は明確に示している。
 その象徴的出来事が、育鵬社の中学校歴史教科書の登場だった。

 同書を執筆した伊藤隆・東大名誉教授は、「ちゃんとした日本人をつくる=左翼ではない」が執筆の目標で、歴史から何を学ぶかの質問については「学ぶ必要はない」という。
 そして安倍政権を高く評価する伊藤教授は、「最終的には憲法改正」をしてほしかったが、それが「できなかったのは残念」とまで言い切る。
 

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2022/4/28

「職務命令」が「合理的配慮」よりも優先する教育現場 

 

 Ⅴ日の丸・君が代関連ニュース

 ◆ 「合理的配慮」無視の「君が代」処分撤回裁判の報告 (グループZAZA)

 


 大阪府の「合理的配慮」無視の「君が代」処分撤回裁判原告の奥野泰孝です。
 裁判の正式名称は「令和3年(行ウ)第47号戒告処分等請求事件」です。
 4月18日(月)11:30~11:55頃まで、第5期日がありました。
 支援者の方々が傍聴席は入れないほど来てくださり感謝でした。(後の報告集会にも多くの支援者が来てくださいました。)
 裁判長が、横田昌紀裁判長に代わりました。法廷はいつもより長く20分ほどかかったと思います。

 ★ 新しい裁判長は、原告の訴えを大きく二つに整理し確認しました(ことばを覚えていなくて内容の記憶なのですが)。
 ①不当な処分なので取り消して損害賠償をすること
 ②処分の時に出された免職警告書は違法であるので取り消すこと。
 

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2022/4/28

イラク戦争とウクライナ戦争で報道の差があったのは歴然たる事実 

 

 Ⅹ平和

 

  《月刊救援から》
 ◆ 戦争と原発-ロシア軍のウクライナ侵攻をめぐって
   山本義隆

 新聞では、プーチン指揮するロシア軍のウクライナ軍事侵攻について、連日大きく報道されています。
 ウクライナの市民の生命と生活が危機にさらされ、家屋が破壊され財産に多大な被害がもたらされていることを詳細に報道し、言うならば人道的観点からロシアの軍事行動を厳しく批判しています。
 プーチンからしてみれば、対ロシアの軍事同盟であるNATO(北太西洋条約機構)の拡大が認められなかったのでしょうが、しかし軍事大国が小国に軍隊をさしむけ軍事侵攻すること、そして市民に被害がもたらされることは、もちろん許し難いことであると考えております。
 日本やヨーロッパにおいて市民から挙げられている戦争反対の表明、プーチン・ロシアの軍事行動糾弾については、強く支持したいと思っています。いずれにせよ、一刻もはやく止めさせなければなりません。
 

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2022/4/28

言い換えて「偽装」、「防衛省」も「反撃省」に名称変更? 

 

 Ⅹ平和

 

 ◆ 「防衛」から「反撃」へ (東京新聞【本音のコラム】)

鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)


 退却転戦と言い換えたのは日本帝国陸軍の作戦だった。
 敗戦終戦とした政府も、負けを認めたくない負け惜しみ。そのころ、ブラジル移民の間には、故国の敗戦を認めない「勝ち組」というのがあったそうだ。
 原発事故はアンダーコントロール。十一年たっても続くウソだ。
 侵略を「軍事行動」ど言い抜けたのも罪が大きい。「赤ずきんちゃん」のおばあさんを食べた、狼(おおかみ)のような狡猾(こうかつ)な偽装だ。

 さて、自民党の安全保障調査会(会長=小野寺五典元防衛相)は、敵国の「敵基地攻撃能力」の保有を検討すると決定した。つまりは弾道ミサイルの基地をミサイルで反撃する方針で「指揮統制機能等も含む」。
 

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2022/4/28

レイバーネット川柳班 : 3月句会報告「国旗振るたびに命が軽くなり」  

 

Ⅹ平和

 

 ★ 2022年3月句会報告(レイバーネット川柳班)
   兼題「戦争」21人 53句

 ★ 5点句(1句)
   ・国旗振るたびに命が軽くなり      一志
 ⇒見慣れていることに隠れている事実をうまく表現している。穿ち。「国旗振るたびに命が軽くなる」または「国旗振るたびに命を軽くする」などはどうか。
 ⇒ナショナリズムに対する批判。国のために殺されていく。国家の名のもと、戦いに行けと命じられる人々。胸が痛い。

 ★ 4点句(1句)
   ・にんまりと戦火へ油注いでる      笑い茸
 ⇒改憲派は大喜びしている。日本でもにんまりしている政治家が国会の過半数を占る。
 ⇒川柳らしいうまい句。油は武器・弾薬。

 ★ 3点句(1句)
   ・入隊の時に心が一つ死に        J・ポンド
 ⇒兵士になることの意味をいろいろと深く考えさせる。下五の「一つ死に」がいい。「時に」を「夜に」と具体的にイメージできるようにしたらもっとよくなるのでは。
 

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