ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-
SMBC日興証券 前副社長らと法人 証券取引等監視委が刑事告発
SMBC日興証券の幹部らによる相場操縦事件で、証券取引等監視委員会は、特定の銘柄の株価を維持するために不正な株取引を行っていたとして、前副社長ら4人と法人としてのSMBC日興証券を金融商品取引法違反の相場操縦の疑いで東京地検特捜部に刑事告発しました。
刑事告発されたのは、SMBC日興証券の前副社長の佐藤俊弘容疑者(59)や会社の自己資金で株の売買をするエクイティ部の前部長で、別の相場操縦の罪で起訴されている山田誠被告(44)ら合わせて4人です。
また、法人としてのSMBC日興証券も刑事告発されました。
証券取引等監視委員会によりますと、4人はおととし10月から去年4月にかけて、特定の5つの銘柄について株価を維持するために大量に買い付けるなど不正な取引を行ったとして、金融商品取引法違反の相場操縦の疑いが持たれています。
関係者によりますと、先月24日に東京地検特捜部に逮捕された佐藤前副社長は、このうち去年4月の取引について、山田前部長から事前にメールで報告を受けていた疑いがあるということです。
特捜部は、勾留期限の13日、前副社長らと法人としてのSMBC日興証券を起訴するものとみられます。
関係者によりますと、佐藤前副社長は特捜部などの調べに対し、「取引について報告は受けていたが、違法性の認識はなかった」などと容疑を否認しているということです。