道立江差高等看護学院で、教員が学生にパワーハラスメント

 公表が5か月後

ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-

「バカは死ね」「脳のMRIとった方がいい」道立江差高等看護学院パワハラで副学院長ら10人懲戒処分

副学院長ら10人が処分を受けた道立江差高等看護学院

 

 道立江差高等看護学院で、教員が学生にパワーハラスメントをした問題で、道は29日付で、副学院長ら職員10人を懲戒処分にしました。  懲戒処分を受けたのは、道立江差高等看護学院の副学院長と職員9人の合わせて10人です。

 

  このうち副学院長は「長期間にわたり複数の学生に対して暴言や執拗な非難などのパワハラを行った」などとして、停職6か月の処分に、そのほかの職員を減給1か月から3か月の、戒告処分としました。

 

  道立江差高等看護学院と道立紋別高等看護学院では、教員が生徒に対して「どつきたくなる」「バカは死ね」「脳のMRIとった方がいいんじゃない?」といった暴言や侮辱の横行について証言があり、道の第三者委員会の調査で、パワハラと認定されたのは53件にのぼります。 

 

 関わったとされた教員は、副学院長を含め11人でしたが、道はこのうち1人がすでに退職しているとして、懲戒処分の対象にはしませんでした。 

 

 道の担当者は、去年の第三者委員会の調査結果を受け取ってから、懲戒処分の公表が5か月後となったことについて「できうる限りのスピード感を持ってやってきたが、被害生徒や保護者から見れば遅すぎるというところはあるだろう」「我々としては今回の処分で終わりではなく、学院の再建に向けてやるべきことがたくさんある」などと話しました。

 

  道は近く、今回の処分内容を、被害を受けた元学生らに文書で知らせるとしています。 

 

 また、副学院長は今月末で依願退職するということです。 

 

3月29日(火)午後10時27分配信

北海道放送(株)