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国の基幹統計「建築工事費調査」大幅な遅れ 国土交通省
国の基幹統計である「建築工事費調査」をめぐって国土交通省は、去年行うべき調査が大幅に遅れていることを明らかにしたうえで、作業を加速して公表する期限のことし9月に間に合わせたいと説明しました。
国の基幹統計である「建築工事費調査」は、全国のおよそ1万の建物の床面積や工事費などを調査するもので、1年分の統計がよくとし9月に公表されます。
この調査をめぐって国土交通省は、28日に開かれた総務省の統計委員会の会合で、去年分の調査にまだ着手できておらず、本来2か月後までに調査票を回収するとしている計画が、去年1月分は1年以上遅れていると報告しました。
これまでは都道府県を通じて施工業者から調査票を集めていましたが、去年から国が直接集めることになったため引き継ぎや準備に時間がかかり、いまだに調査票の送付もできていないということです。
国土交通省の担当者は「ご迷惑をおかけして申し訳ない」と謝罪したうえで、作業を加速して公表する期限のことし9月に間に合わせたいと説明しました。
国土交通省では別の基幹統計である「建設工事受注動態統計」をめぐってデータの書き換えや二重計上が行われていたことが明らかになり、その調査の過程で今回の問題が明らかになったということです。
国交省の統計データ書き換え なぜ起きた?