SMBC日興証券と役員ら5人を相場操縦の罪で異例の起訴 東京地検特捜部

 

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■3/24(木) 16:40TBS系(JNN)

 

SMBC日興証券と役員ら5人を相場操縦の罪で異例の起訴 東京地検特捜部

SMBC日興証券の役員らによる相場操縦事件で、東京地検特捜部はきょう、法人としてのSMBC日興証券と、逮捕された役員ら4人を含む合わせて5人を起訴しました。大手証券会社が相場操縦の罪で起訴されるのは異例です。


特捜部がきょう、金融商品取引法違反の相場操縦の罪で起訴したのは、法人としてのSMBC日興証券と、専務執行役員のヒル・トレボー・アロン被告(51)ら合わせて5人です。

起訴状によりますと、5人は、おととしまでのおよそ1年間に上場企業の5つの銘柄について株価を買い支えるなど相場を不正に安定させた罪に問われています。

特捜部は今月4日、ヒル被告ら4人を逮捕していましたが、他に執行役員の杉野輝也被告(57)も不正に関与したとして合わせて5人を起訴しました。

さらに、不正が業務に関連して行われ、社内の管理体制が不十分だった点を踏まえ、法人としてのSMBC日興証券についても7億円以下の罰金を科すことができる法律の規定を適用して起訴しました。大手証券会社が相場操縦の罪に問われるのは異例です。

関係者によりますと、逮捕された4人はこれまでの特捜部の調べに「通常の業務の範囲内で違法性の認識はなかった」などと否認していたとみられます。

(24日16:34)

 

■3/24(木) 15:50共同通信

SMBC日興証券の副社長逮捕

 東京地検特捜部は24日、SMBC日興証券の相場操縦事件で不正な取引に関わった疑いが強まったとして、金融商品取引法違反の疑いで佐藤俊弘副社長(59)を逮捕した。

 

相場操縦事件 SMBC日興証券の刑事責任追及へ 東京地検特捜部

 

SMBC日興証券の幹部による相場操縦事件で、容疑となった5つの銘柄以外にも複数の銘柄で不正な株取引が行われていた疑いがあることが関係者への取材でわかりました。

東京地検特捜部は、不正を防ぐための管理体制が不十分だったとして近く、法人としてのSMBC日興証券についても金融商品取引法違反の罪で刑事責任を追及するものとみられます。

SMBC日興証券のエクイティ本部の前本部長、トレボー・ヒル容疑者(51)やエクイティ部の前部長、山田誠容疑者(44)ら4人は、おととし11月までのおよそ1年間に、特定の銘柄について、不正な株取引を行ったとして金融商品取引法違反の相場操縦の疑いで逮捕されました。

関係者によりますと、4人は5つの銘柄の値下がりを防ぐため連絡を取り合うなどして大量に買い付けていた疑いがあることがわかっていますが、ほかにも複数の銘柄が同様の手口で不正に取引されていた疑いがあることが新たにわかりました。

山田前部長は取引のあと「SMBC日興証券のために買い支えを行った」などと複数の上司にメールで報告していた疑いもあるということです。

特捜部は、不正が組織的に繰り返され、不正を防ぐための管理体制も不十分だったとして、近く法人としてのSMBC日興証券についても金融商品取引法違反の罪で刑事責任を追及するものとみられます。

 

 

 

 (更新)日経新聞

SMBC日興を告発、幹部ら7人も 相場操縦事件で監視委

SMBC日興証券幹部らによる相場操縦事件で、証券取引等監視委員会は23日、東証1部上場の5社の株価を不正に買い支える注文を出したとして、法人としての同社と幹部ら7人を金融商品取引法違反(相場操縦)の疑いで東京地検に告発した。告発を受け、東京地検特捜部は24日にも同社と幹部らを同法違反罪で起訴する見通しだ。

監視委によると、7人はSMBC日興が大株主から保有株をいったん引き取って投資家に転売する「ブロックオファー」取引に絡み、2019年12月~20年11月、取引の対象だった小糸製作所やモスフードサービスなど東証1部上場企業5社の株価を不正に安定させる目的で大量の買い注文を出した疑いがある。

 

金商法の相場操縦罪には法人を罰する両罰規定がある。監視委は違法な株取引が業務に関連して繰り返され、売買の監視など違法行為を防ぐための社内の体制も不十分だったとして、法人の責任も重いと判断した。

 

監視委は特捜部が逮捕した専務執行役員のヒル・トレボー・アロン容疑者(51)、エクイティ部長だった山田誠容疑者(44)ら4人のほか、杉野輝也執行役員(57)ら3人も告発した。

関係者によると、告発容疑になった5銘柄に加え、別の5銘柄でも同様の不正が行われた疑いがあり、特捜部が捜査している・・

 

 

 

 

NHKNEWS

SMBC日興証券 社内監視システム“不審”検知 副社長まで報告

 

SMBC日興証券の幹部4人が相場操縦の疑いで逮捕された事件で、不正とされる株取引は、社内の株取引を監視するシステムに不審な取り引きとして検知され、副社長まで報告が上がっていたことが関係者への取材で分かりました。
同様の株取引はその後も繰り返されていた疑いがあり、東京地検特捜部は社内の管理体制に問題があったとみて実態解明を進めているものとみられます。

SMBC日興証券のエクイティ本部の前本部長、トレボー・ヒル容疑者(51)やエクイティ部の前部長の山田誠容疑者(44)ら4人は、おととし11月までのおよそ1年間に、特定の5つの銘柄について株価の下落を防ぐため不正な取り引きを行ったとして金融商品取引法違反の相場操縦の疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。

 

 

関係者によりますと、山田前部長は証券会社の自己資金で株を売買するエクイティ部のトップとして不正な取り引きを行っていたとみられますが、これらの取り引きは社内の株取り引きを監視するシステムが不審な取り引きとして検知し、山田前部長はコンプライアンスを担当する「売買管理部」から指摘を受けていたということです。

システムが検知した内容は、エクイティ部を統括する副社長にも報告されていましたが、不正とされる取り引きはその後も是正されず、繰り返されていた疑いがあるということです。

特捜部と証券取引等監視委員会は、会社の内部管理体制に問題があったとみて、実態解明を進めているものとみられます。

副社長は特捜部の任意の事情聴取に対し「取り引きが違法だという認識はなかった」などと説明しているということです。

特捜部は逮捕された幹部4人の認否を明らかにしていません。