ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-


2022年3月9日3:28 午後ロイター編集

 

EU、女性への暴力対策で全域にわたる新規則 欧州委が提案

 3月8日、欧州委員会は国際女性デーに合わせ、女性への暴力をなくすために欧州連合(EU)全域にわたる規則を策定し、暴力の被害者保護と支援、および暴力自体の回避を目指すことを提案した。

 

写真はEUの旗。昨年7月、ブリュッセルで撮影(2022年 ロイター/Yves Herman)


[ブリュッセル 8日 ロイター] - 欧州委員会は8日、国際女性デーに合わせ、女性への暴力をなくすために欧州連合(EU)全域にわたる規則を策定し、暴力の被害者保護と支援、および暴力自体の回避を目指すことを提案した。

提案では、性的暴行が強要や脅しがあったかにかかわらず、合意なしで行われたことのみで犯罪となる。また、女性器切除、インターネットを使ったストーキングやハラスメント行為、合意なく親密な動画を共有する行為、憎悪や暴力をあおるようなネット使用も犯罪とするよう提案している。

欧州委のデータによると、EUの女性の3人に1人が何らかの形で暴力を経験している。域内の大半で暴力は犯罪となっているが、国内法や法的枠組みには一部の国の間で格差がある。

ベラ・ヨウロバー副委員長は、「あまりに多くの女性と少女がレイプやハラスメント、虐待に苦しんでいる。近代欧州にその余地はない」と述べた。

欧州委によると、EUの女性の半分がセクシャルハラスメント(性的嫌がらせ)を経験、20人に1人がレイプ被害を受けている。また、ジャーナリストや政治家など公的立場にある女性を中心に、女性に対するオンライン暴力も増加しているという。