ウクライナ 国際司法裁判所に軍事行動停止求める ロシアは欠席
ウクライナ情勢
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻をめぐり国連の主要な司法機関、国際司法裁判所で審理が行われました。
ウクライナはロシアの軍事行動を直ちにやめさせるよう暫定的な命令を出すことを裁判所に求めていますが、ロシア側は審理に出席しませんでした。
ウクライナは先月26日、ロシアによるウクライナでの軍事行動には正当な理由がないとしてオランダ・ハーグにある国際司法裁判所に提訴し、合わせてロシアに軍事行動を直ちにやめさせるよう暫定的な命令を出すことも求めました。
この求めをうけて国際司法裁判所は7日、審理を行い、ウクライナ側の口頭弁論が行われました。
ウクライナの代表は「人々は激しい攻撃にさらされ、彼らの身に危険が差し迫っている。ロシアを止めなくてはならない。裁判所には果たすべき役割がある」と述べて、裁判所がロシアの軍事行動の停止に向けてすみやかに判断を下すよう訴えました。
7日の審理にロシア側は出席せず、8日に予定されていたロシア側の口頭弁論にも出席しない意向を示したということです。
裁判所はウクライナの訴えについてすみやかに判断するとしていますが、過去には紛争の当事国が裁判所の命令に従わなかった例もあり、今後の判断によってロシアの行動に歯止めをかけられるかは不透明です。