市民の手に政治を取り戻すことが安全保障の第一歩
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たんぽぽ舎です。【TMM:No4416】022年2月28日(月)地震と原発事故情報
ウクライナ原発の現状-15基中9基運転中(原発大国)
戦闘による原発への危機が迫る-原発の危機にもっと注目を!
山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)
◎ ウクライナには原発が4カ所、15基あります。
それぞれの稼働状況を、ウクライナの電力会社エネルゴアトムのサイトで紹介しています。
日本時間2月28日午前零時現在、運転中は9基です。
1.ロシア軍の侵攻の最前線に一番近いと思われるザポリージャ原
https://www.npp.zp.ua/
1号機 停止中
2号機 運転中 97.9万kW
3号機 運転中 77.7万kW
4号機 運転中 98.2万kW
5号機 停止中
6号機 停止中
合 計 273.8万kW
2.リウネ原発
https://www.rnpp.rv.ua/?lang=u
1号機 停止中
2号機 運転中 38.4万kW
3号機 運転中 95.0万kW
4号機 運転中 95.0万kW
合 計 228.4万kW
3.フメリニツキー原発
https://xaec.org.ua/store/page
1号機 運転中 84.1万kW
2号機 停止中
合 計 84.1万kW
4.南ウクライナ
https://www.sunpp.mk.ua/uk/act
1号機 運転中 74.9万kW
2号機 運転中 74.6万kW
3号機 停止中
合 計 149.5万kW
なお、2月28日午前零時段階で、リウネ原発だけ原発サイトに繋がりません。
◎以下に、エネルゴアトムの現状説明(ウクライナ語)を翻訳しました。
ウクライナの原子力発電所は安定して稼働しています
https://www.energoatom.com.ua/
2022年2月27日
本日2022年2月27日、ウクライナの4つの原子力発電所(ザ
発電所は9基が稼働中で、電力出力は安定しています。
詳細:リウネ原子力発電所1号機とフメリニツキー原子力発電所2
今日1:35に、現在予定されている修理により、ザポリージャ原
安全運転条件に違反することはありません。すべての原子力発電所および隣接する地域の放射線、火災、および環境条件は変化しておらず、法的基準の範囲内でした。
発電所の原子炉室の主要機器、発電所の部屋や建物、保護区の周辺
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条件によってはロシア本国側のモスクワまで被ばくする
平常時を超える被ばくが発生-原発から100~200kmの範囲
ウクライナ原発被害予測シミュレーション
上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)代表〕
◎ ウクライナ国内には多数の原発がある。ロシアは圧力をかけるためにライフラインの破壊も行っているとの報道もあり、意図的あ
このため被害シミュレーションを行った。チェルノブイリも気にな
南ウクライナ原発を例として、2005年に朴勝俊氏が大飯3号機
ウクライナの原発は日本と形式は異なるが、加圧水型で100万k
気象条件など簡略的な想定であるが、原発から100~200km
また条件によってはロシア本国側のモスクワまで平常時を超える被ばくが発生する。
【図】http://sustran-japan.eco.co
◎ ところで日本のことを考えてみよう。
冷戦時代に日本の保守勢力は「ソ連が攻めてくる」と騒いでいた。
そのわりには図のように北海道の日本海沿いに原発を並べる計画があった。このうち泊原発以外は建設されなかったが、本当にソ連が攻めてくると想定していたのだろうか。
原発への攻撃以前に、外国勢力による侵攻の兆候があれば、原発は真っ先に止めなければならず、なんら安定電源ではない。
【図】http://sustran-japan.eco.co
◎ 安倍元首相は2月27日、ウクライナ問題に乗じて日本の核シェアリング(米国の核兵器共有)を提唱した。
しかし日本の保守派は、口先で勇ましいことを言うが、その実態は戦略的思考は何もない烏合の衆だ。
あるいは国民の利益など考えない特定の利権の代弁者に過ぎない。
市民の手に政治を取り戻すことが安全保障の第一歩だろう。