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 ロイター通信

ウクライナ、ロシアと協議で合意 前提条件なしと外相

ウクライナのゼレンスキー大統領は27日、ロシア側交渉団との協議をベラルーシ国境で前提条件なしで行うと明らかにした。写真は政府首脳らと協議するゼレンスキー大統領。2月24日、キエフで撮影(2022年 ウクライナ大統領府公開)

 

[リヴィウ 27日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は27日、ロシア側交渉団との協議をベラルーシ国境で前提条件なしで行うと明らかにした。 

 

 

ゼレンスキー大統領はベラルーシ大統領との電話会談後に声明で、「ウクライナの代表団は、ロシア代表団との協議を、プリピャチ川近くのベラルーシとの国境で前提条件なしに行うことで合意した」と述べた。 ロシアは当初、ベラルーシ領内での協議を提案。ロシア軍がベラルーシからウクライナに侵攻したこともあり、ゼレンスキー大統領は交渉を拒否するとともに、他の場所で協議することを提案していた。 ウクライナのクレバ外相は、協議が続いている間は戦争に関与しないとベラルーシから保証を得たと説明。「ロシアが何を話すか聞いてみよう」と語った。ロシアは軍事作戦の後退を余儀なくされて、前提条件をつけてこなかったとも述べた。 一方で同外相は、プーチン大統領が核戦力の部隊を高度の警戒態勢に置いたことに関しては、交渉に圧力をかけようとしていると分析した。

【動画】欧米などがSWIFTからロシアを締め出し、その効果とは 

 

 

 

 


ロシア大統領、核抑止部隊の高度警戒態勢を命令 経済制裁など受け

ロシアのプーチン大統領は27日、北大西洋条約機構(NATO)首脳らによる声明と西側諸国の対ロ経済制裁を受け、核戦力を含む核抑止部隊の高度警戒態勢を取るよう軍司令部に命じた。資料写真、24日、代表撮影(2022年 ロイター)


[モスクワ 27日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は27日、北大西洋条約機構(NATO)首脳らによる声明と西側諸国の対ロ経済制裁を受け、核戦力を含む核抑止部隊の高度警戒態勢を取るよう軍司令部に命じた。

プーチン大統領は国営テレビで「西側諸国はわが国に対し、経済分野で非友好的な手段を取るだけでなく、NATO主要国の首脳らはわが国について攻撃的な声明を出した」などと語った。

 

 

 

 

■2022年2月27日10:38 午後ロイター


欧州、相次ぐロシア機への領空閉鎖 対抗措置でアジア便打撃

ロシアのウクライナ侵攻を受け、欧州各国によるロシア航空機への領空閉鎖の動きが相次いでいる。

 


[27日 ロイター] - ロシアのウクライナ侵攻を受け、欧州各国によるロシア航空機への領空閉鎖の動きが相次いでいる。27日にはフランス、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、ノルウェーが閉鎖を表明した。

既に英国、ポーランド、ブルガリア、チェコ、ルーマニアのほか、バルト三国のリトアニア、ラトビア、エストニアも閉鎖に踏み切った。ドイツも準備を進めている。

アイスランドも閉鎖を決定した。

欧州連合(EU)当局者によると、EU全域での閉鎖も27日のEU外相会合で追加制裁措置として協議する。

ロシアも対抗措置をとるとみられ、欧州からのアジア便に影響する見通し。フィンランドのフィンエアーは、ロシアが閉鎖に踏み切って領空を飛行できない場合、「飛行時間が長くなり経済的にアジア便の運航が不可能になる」とした。

 

写真はフィンランドのヘルシンキ国際空港、2020年5月、提供:Lehtikuva(2022年 ロイター)