不倫・“闇営業”国公法違反!
経済安保法制準備室室長・国家安全保障局担当内閣審議官
藤井敏彦❕❕❕❕❕
何が「経済安保」だ❕❕
岸田内閣よ即刻総辞職せよ❕❕❕
ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
2/9(水) 12:12文春オンライン
経済安保法案の責任者・藤井敏彦室長「更迭」の理由は無届け兼業と朝日記者不倫
藤井敏彦内閣審議官 ©共同通信社
岸田政権の目玉政策の一つである「経済安保推進法案」。2月下旬の法案提出に向け、現在、各所との調整が行われている最中だ。それを事務方で取り仕切る責任者である経済安保法制準備室室長を務める藤井敏彦・国家安全保障局担当内閣審議官が、兼業届を出さずに私企業で働き報酬を得ていた疑いがあることや朝日新聞の記者と不倫関係にあることが、「週刊文春」の取材でわかった。「週刊文春」の取材を受けて、2月8日、国家安全保障局は「処分につながる可能性のある行為を把握した」として、藤井氏を更迭した。
【画像】ビジネススクール・不識塾の後、直撃に答える藤井氏
藤井氏が働いていたのは、経済学者の中谷巌氏が立ち上げたビジネススクール・不識塾だ。
「不識塾では10カ月のカリキュラムで、将来、経営トップを担うと嘱望されている大手企業の執行役員、部長クラスにリベラルアーツ教育をしている。生徒は中谷氏が取締役や社外取締役を務めた企業などで、定員は30名。年間の授業料は550万円で、5月中旬から翌年2月下旬まで土曜日に定期的に講義が開かれている」(不識塾OB)
講義ではテーマごとに大学教授など“ゲスト講師”が講演するほか、進行や生徒へ指導をする“師範”がいる。藤井氏はこの師範を長年、務めているのだ。塾関係者が明かす。
「中谷氏が師範に招き、2013年からやっています。他の師範は学者や企業幹部なので、官僚の藤井氏からは、違う視点のアドバイスを受けられると生徒からの評判もいい」
だが不識塾では藤井氏が師範をしていることは、表に出さないようにしている。
内部資料でも藤井氏の名前を伏せたのはなぜ?
「生徒にも藤井氏の名前を出さないように伝えるほか、内部資料でも藤井氏のことを『F』と記している」(同前)
一体なぜか。それは報酬が発生するからだ。
「師範のギャラは1回あたり5万円、ゲスト講師は1回あたり25万円ほど」(同前)
師範として全部出席し、1回5万円の報酬を得ていた場合は年間約130万円、13年からの9年間で1170万円になる。公務員倫理規程に詳しい国際基督教大学の西尾隆特任教授が語る。
「国家公務員の兼業については国家公務員法で制限されている。報酬を得て、継続的または定期的に従事をする場合は、兼業届を提出し、事前に承認を得なければなりません。また兼業が認められるのは原則、大学など教育機関や非営利団体。営利企業は稀です。違反をした場合は、懲戒処分の対象となり得ます」
不識塾は生徒から年間に数百万円の授業料を取る営利企業である。届け出をせずに報酬を得ていた場合は、立派な“闇営業”だ。
2月5日、不識塾の後に、当の藤井氏を直撃した。
――不識塾で師範として5万円のギャラを貰っていると聞いている。
「違いますね」
――師範を今日もしていましたよね。
「まぁ、参加……。参考に見てただけですけど」
――兼業届は?
講義前夜、朝日新聞の女性記者のマンションに一泊
「ボランティアなので出していません。講師としてじゃないです。勉強になるんで、行ってるだけです」
当初はボランティアなので兼業届は必要なく、さらに師範をしていることさえ否定したが、次第に回答は二転三転。
――2013年から一度も報酬は貰っていないのか。
「自分が(ゲスト)講師として行った時には講師代を貰います。講師として年に1回講義はしています」
――無給ではなく?
「1回30万……いや20万、30万か。講演に兼業届はいりません」
と、講演で高額の報酬を貰ったことは認めた。
講演で5000円以上の報酬を得た際には「贈与等報告書」を提出することが国家公務員倫理法で規定されている。だがこの9年間、藤井氏が所属していた内閣官房、経産省、防衛省で、藤井氏は不識塾の報酬についての贈与等報告書を提出していなかった。
そして2月8日付けで藤井氏は更迭、経済産業省に出向する辞令が出された。
だが問題はそれだけではなかった。妻を持つ藤井氏が不識塾の講義前夜、一泊したのは、朝日新聞の敏腕女性記者の自宅マンションだった――。
このほか、藤井氏の人物像、藤井氏を引き上げた大物官僚、不識塾のゼミに藤井氏の所属省庁の利害関係者がいたこと、藤井氏が不倫デートを楽しんだ敏腕女性記者の素顔、藤井氏の問題についての経済安保室と朝日新聞の回答など、詳しくは2月9日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」及び2月10日(木)発売の「週刊文春」が報じている。
「週刊文春」編集部/週刊文春 2022年2月17日号