ルカ・ニコトラ Avaaz

 

みなさま

グッドニュースです!

欧州議会は先週、有害なソーシャルメディア時代を終わらせるために起草された、もっとも意欲的な規制案「デジタルサービス法(DSA)」を、圧倒的多数で可決しました。

まだ震えが止まらないほど感動しています。

僕たちは、世界有数のパワフルな企業たちを相手に立ち向かったのです。

でも、勢いは僕たちの方が上でした。

大勢のAvaazメンバーの皆さまには、ご寄付に協力いただいたり、影響力をもつ議員らにメッセージを送る活動に協力していただいたりしました。またAvaazは、議会が開かれるたびに問題への有効な解決策を提示したうえ、SNS大手が招いた悪影響を暴く画期的な調査レポートを公表しました。一緒に闘ってきた他団体や、この活動に賛同してくれた議員と連携し、Avaazコミュニティは、歴史を変える一助となったのです。

闘いは、まだ終わっていません。しかし法案を支持した欧州議員たちが今後の交渉に断固たる姿勢で臨めば、デジタルサービス法(DSA)を正式に成立させることができるはずです。成立すれば、SNSプラットフォームやその利益よりも、人を優先する世界初の法律がついに誕生し、その後、SNSの有害な影響から人を守るための新法が、次々と成立することになるでしょう。それはつまり、FacebookやYouTube、TikTokを通じ、危険なデマ情報が拡散されたり、有害コンテンツが子どもに表示されたり、個人データが悪用されたりなど、かつてない規模でもたらされる社会への悪影響について、民主主義社会では、企業の責任を問うことができるようになるということです。

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ソーシャルメディアは、確かに僕たちの社会にパワフルなイノベーションをもたらしました。けれど同時に、あまりにも長い間、利益の最大化という目標のためだけに進化することを許されてきました。たとえそれが社会に過激派を生み出し、科学への信頼を失墜させ、子どもや若者のうつの増加につながったとしても、です。

「新たなインターネット憲法」とも言われる、この規制のおかげで、今後僕たちは、共通の価値観に基づき、僕たちの弱みに付け込むのではなく、基本的人権を守るテクノロジーを形成する未来を求めることができるようになるのです。

また政治への失望が広がる中、この規制では、欧州の最良の部分が引き出されました。欧州議会で可決された規制の文言には、欧州の人々や専門家、市民団体が要請してきた下記の内容ほぼ全てが採用されたのです。
 
  • 有害なアルゴリズムへの対策 -- 危険なデマ情報の拡散をはじめとした、社会にもたらされる有害な影響について、SNSのプラットフォームの責任を追求する
  • 大規模な制裁 -- 対策を怠った場合、最高で世界全体の売上高の6%、つまり数十億ドルの罰金を科す
  • ブラックボックスの公開 -- 企業活動を精査し、不正を明らかにするため、独立監査人や研究者、市民団体による調査を認める
  • 「監視広告」の禁止 -- ユーザーを「監視」し、子どもたちに関するデータや政治的信条、性的指向に関する情報を集め、それを元に広告を出すことを禁止する
     
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SNSのプラットフォームが生み出してきた有害な影響への対策を、ソーシャルメディアに求める運動の最前線で、Avaazは4年以上にわたり取り組んできました。欧州から米国ブラジルに至るまで、僕たちは拡散されたデマ情報や その規模について指摘し、その有害な影響について世論調査を実施、ソーシャルメディアによる対策を評価したうえ、対策の不備を指してきました。これら全ては、メンバーの皆さまなしに成し遂げることはできませんでした。多大な努力でしたが、その努力は報われ、今新たな歴史がつくられているのです。

深い感動と決意を胸に

ルカ、サラ、クリストフ、ジョアナ、ナディア、アンディ、ロージー、ルアナ、カミーユ、バーバラ、サム、ならびにAvaazチーム一同

 

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