ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
■1/19(水) 17:30CNN.co.jp
JAL、ANAなど航空数社の米国便が一部欠航 5G運用開始めぐり
羽田空港に駐機する日本航空の旅客機=2020年10月撮影
(CNN) 米国で運用が始まる第5世代移動通信システム(5G)の影響をめぐり、全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)を含む複数の航空会社が19日以降、米国便の運航を一部見合わせると発表した。
5Gは航空機が視界の悪い状況で着陸する際に使うレーダー高度計などに影響を及ぼす可能性が指摘され、米各地の空港付近では昨年の予定だった運用開始が19日に延期されていた。
ANAとJALは同日以降、5Gの影響を受けるおそれがあるとされているボーイング777型機を使った米国行きの便を欠航し、一部については代わりに787型機を使う方針を示した。
アラブ首長国連邦(UAE)のエミレーツ航空はシカゴ、サンフランシスコ、シアトルなど米国の主要9空港への路線を欠航するが、ニューヨークのジョン・F・ケネディ(JFK)、ロサンゼルス、ワシントン・ダレス各空港への便は引き続き運航すると述べた。
インドのエア・インディアは首都デリーとサンフランシスコ、シカゴ、JFKとの間、ムンバイと米ニューアークとの間を欠航とすると発表した。
さらに米デルタ航空は18日夜、5Gの運用開始にともなって早ければ19日中にも、天候関連の欠航が見込まれるとの声明を出した。
米連邦航空局(FAA)は先月、5Gが高度計などに干渉する恐れがある低高度の飛行では、自動着陸システムなどを使わないよう緊急の指示を出していた。航空各社はこれに従った場合、多数のフライトが遅れたり、行き先の変更を強いられたりするとの懸念を示していた。
米通信大手ベライゾンとAT&Tは18日、一部の空港付近で5Gのスタートをさらに延期すると発表。デルタ航空の報道担当者はこの決定を歓迎する一方、一部の規制は残る可能性があると指摘した。
■2022年1月18日 23:50 (2022年1月19日 5:47更新)
ANAとJAL、米便一部欠航 航空機に5G電波影響の可能性
モバイル・5G
全日本空輸(ANA)は18日、米国便の一部を欠航すると発表した。米国で高速通信規格「5G」のサービスが拡大するのに伴って、通信電波が航空機の電波高度計に影響を与える可能性が指摘されているのに対応する措置で、18~20日に出発する10便を欠航する。日本航空(JAL)も一部の米国便を欠航する。
【関連記事】米通信2社、5G拡大を一部延期 航空機への影響懸念で
ANAが欠航するのは、1月18~20日に出発する東京(羽田・成田)発着のロサンゼルス線やニューヨーク線などの10便。約650人の旅客に影響が出る見込みという。ほかに貨物便10便も欠航する。JALは成田―ニューヨーク線など19日出発の旅客便3便を欠航する。貨物便は5便が欠航となる。
米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズとAT&Tは18日(日本時間19日未明)、19日に予定していた5Gサービスの拡大を一部の地域で延期すると発表した。米航空各社が17日、米政府に対し「運航に壊滅的な影響を与える」と訴えたことなどに呼応する措置で、空港付近に設置している基地局の稼働を当面控える。これをうけANAなどが欠航の予定を変更するかは不透明だ。
米5Gサービスが航空機の運航に影響を与えるとの問題を巡っては、米ボーイングや欧州エアバスがサービス拡大の延期を米運輸省に要請してきた。ベライゾンなどは昨年末に1カ月延期することを決め、サービスの稼働が19日に迫っていた。
ANAによると、米ボーイングの「777」型機は影響を受ける恐れがある。「787」は追加手順を設定すれば運航が可能という。ANAは「787型機への機材変更などができない便について欠航することにした」としており、今回決めた欠航便以降の便については「787型機への機材変更などを検討していく」としている。
米連邦航空局(FAA)は13日、5Gサービスが航空機の運航に影響する恐れがある米国内の空港を示した。ボーイングは日本時間の18日にこうした空港への777型機の着陸を推奨しないと航空会社に伝えていた。