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物価上昇でエンゲル係数は発展途上国並みに…

 (2022年)2月から3月にかけて冷凍食品やハム・ソーセージなどの値上げが相次ぐ。

 味の素のマヨネーズは今年7月に値上げされたばかりだが、2022年3月にも再び値上げ。同社によると、「ピュアセレクト400グラム」は現行の参考価格373円が403円へと30円(7.2%)のアップだ。

「総務省が24日発表した今年11月の全国消費者物価指数は、前年同月比0.5%の上昇でした。上げ幅は1年9カ月ぶりの大きさで、原油高や円安の影響で電気代などもこの1年で1168円(東京電力)も値上がりしています」(ジャーナリスト・中森勇人氏)

 中でも家計を直撃するのが「食費」。消費支出に占める食費の割合を「エンゲル係数」と言うが、理想は20~20%前半とされる。OECDの国別データによると、米国とドイツは20%を切っており、イギリスやフランスも20%前半。ところが、日本は2012年から増加傾向にあり、年収別で見ると「236万~351万円」の世帯で29.4%。月にあと1000円ほど多く食費がかかると、30%になる。「351万~500万円」世帯も月5000円ほど食費が増えると30%ほどになる。

 エンゲル係数が30%を超すと、開発途上国並みの生活水準と見るのが妥当。日本の中間層は「食べていくだけ」の生活が待っている。