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毎日新聞 2021/12/22 19:56
大麻・コカイン密輸容疑、米海兵隊員ら12人検挙 軍事郵便利用
沖縄の米軍基地内に届く軍事郵便で大麻やコカインを米国から密輸したとして、沖縄県警などが在沖米海兵隊員と軍属の4人を含む計12人を検挙したことが判明した。違法薬物が米軍基地を経由して国内に流通した可能性があり、県警などが背後関係を調べている。
県警は22日、沖縄地区税関や在日米海軍犯罪捜査局などとの合同捜査で2021年6~12月、住所不定、無職の小南賢容疑者(29)ら10人を麻薬取締法や大麻取締法の違反(営利目的輸入)容疑などで逮捕するなどしたと発表した。在沖米海兵隊所属の男性軍属(29)と男性隊員(24)も含まれる。主な逮捕容疑は、6月に米国から3回にわたってコカイン計約2・25キロ(末端価格約4500万円相当)や大麻リキッド約2キロを密輸したとしている。
県警や税関によると、コカインは段ボール箱に詰められ、非公用軍事郵便として米軍牧港補給地区(浦添市)内の郵便局に届いた。軍属が受け取り、ブラジル人女性らに手渡していた。海兵隊員も大麻リキッドの受け取りに関わった疑いがある。小南容疑者が中心になって首都圏などで販売しようとしたとみられる。
また、このグループとは別に、那覇地検は11月、在沖米海兵隊所属の伍長、デシャーン・フォックス容疑者(26)と、上等兵、アルフレッド・ジョンソン容疑者(25)を大麻取締法違反(営利目的輸入)などで起訴した。起訴状によると、4月に軍事郵便を使って大麻の植物片約156グラムなどを米国から米軍牧港補給地区に輸入したとしている。
【遠藤孝康、竹内望】
https://mainichi.jp/articles/20211222/k00/00m/040/316000c