2021年10月29日 2時16分 NHKNEWS

台風20号 小笠原諸島に最接近 非常に激しい雨 厳重な警戒を

強い台風20号は小笠原諸島に最も接近し、風が強まっているほか非常に激しい雨が降っていて、半日の雨量が平年の10月1か月に達する大雨となっています。暴風や高波、土砂災害に厳重に警戒し、頑丈な建物の中で安全を確保するようにしてください。

気象庁によりますと、強い台風20号は、29日午前2時には小笠原諸島の父島の東北東110キロの海上を1時間に35キロの速さで北北東へ進んでいるとみられます。

中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートルで、中心から半径110キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています
小笠原諸島では台風が最も接近し、風や雨が強まっていて、父島では29日午前0時すぎに36.3メートルの最大瞬間風速を観測しました。
父島 半日で平年の10月1か月分に達する大雨
28日午後11時すぎまでの1時間には50ミリの非常に激しい雨が降りました。


28日正午の降り始めから29日午前0時までの12時間に降った雨の量は、父島で142ミリと、半日で平年の10月1か月分に達する大雨となっています。
小笠原村ではこれまでに降った雨で土砂災害の危険性が非常に高くなり、「土砂災害警戒情報」が発表されています
猛烈な風や非常に激しい雨 安全確保を 
小笠原諸島ではこのあと数時間は猛烈な風が吹くほか、非常に激しい雨が降るおそれがあります。

▽最大風速は40メートル
▽最大瞬間風速は55メートル
と予想され、
木が倒れたり、建物の一部が飛ばされたりするような被害が出る可能性もあります。
30日の夜遅くまでに降る24時間の雨量は、多いところで80ミリと予想されています。

小笠原諸島の海上は明け方にかけて猛烈なしけが続く見込みで、伊豆諸島でも29日昼前から夕方にかけて大しけとなる見込みです。

気象庁は暴風や高波、土砂災害に厳重に警戒するとともに、低い土地の浸水、川の増水や氾濫にも警戒を呼びかけています。

頑丈な建物の中で安全を確保するようにしてください。