JR東海は、リニア工事を中止し、憲法と国際人権規約違反の持続不可能な開発=リニアトンネル建設を中止せよ!

 

 10月27日PM8時50分NHKBSNEWSで、「今入ったニュースです。」と、リニア中央新幹線の岐阜県中津川市で建設トンネル工事中に崩落が起こり、2人けがしたとの報道がありました。

 

 今月14日、リニア中央新幹線の岐阜県中津川市で中部総合車両基地の造成工事が始まっていた。

 

 

 

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2021年10月28日 19時18分
【詳細】リニア トンネル工事事故 何が起きたのか?原因は?

 

3.何が起きたのか


28日午後、会見を開いたJR東海によりますと、27日夜7時20分ごろ、非常口用のトンネルを掘る作業中、爆薬を爆発させたあと、トンネル内で地盤が崩れました。

この事故で、福井県美浜町の小板孝幸さん(44)が死亡し、愛知県長久手市の52歳の男性も足の骨を折るなどの大けがをしました。
爆薬を使った爆発のあと、5人の作業員が不発の爆薬が残っていないか点検していたところ、トンネル上部の表面がはがれ落ちる小規模な崩落が起きて、小板さんの足が埋まったということです。
近くにいた作業員が助け出そうとしたところ、さらに天井近くの岩が縦2メートル、横1メートル厚さ50センチほどにわたって崩落し2人が巻き込まれたということです。

リニア中央新幹線の工事で死亡事故が起きたのは初めてで、警察は業務上過失致死傷の疑いもあるとみて、安全管理などについて現場を詳しく調べています。


4.トンネル工学の専門家は 


トンネル工学が専門の大阪大学の谷本親伯名誉教授は、JR東海が公開している地表の断面図を見たうえで「事故のあった非常口は、固い地盤の上にさまざまな堆積物が重なっている場所で、固い地盤に至る手前の壊れやすい強度の弱い層で工事を行っていた可能性がある」と指摘しました。

さらに「発破作業を行ったあとは、トンネルの壁に発生した亀裂などから表面が落下する『肌落ち』が起きやすく、トンネル工事で一番危険な状態だと言える。表面で落ちやすくなった箇所を意図的に落とすなどの危険をなくす作業の中で事故が起きたとみられる」と分析しました。

そのうえで「この作業はトンネル工事の常識的な作業なので、現場の監督がしっかり行われ、熟練した作業員が工事を行っていれば、ほとんど起こらない事故だと考えられる。このような事故がリニアの工事で起きたことを受け止め、原因を分析したうえで別の工事現場でも共有しなければならない」と話していました。


5.過去にも土砂崩れが 


リニア中央新幹線の工事は各地で進んでいますが、これまでにもトンネル工事の現場周辺で土砂崩れが発生しています。

おととし、岐阜県中津川市で、「中央アルプストンネル」の工事のための作業用トンネルやトンネルの上の雑木林の土砂が崩れました。

現場の地盤に適さない工法が用いられていたことが原因とみられ、JR東海はトンネルの支えを強化する工法に見直すほか、必要に応じて地質の専門家に判断を求めるなどとする再発防止策を示しています。


6.工期に影響は 
リニア中央新幹線は、2027年に品川・名古屋間の開業を目指しています。

およそ286キロの区間のうち、86%に当たる246キロ余りがトンネルで、▽山間部では「NATM」工法で掘削したり、▽首都圏や愛知県の都市部では「大深度地下」と呼ばれる地下40メートル以上の場所を大型の機械で掘り進めたりする工事が予定されています。

しかし、大井川をはじめとする水資源への影響などを懸念する静岡県が県内のトンネル工事の着工を認めておらず、協議が難航していることから、計画どおりの開業は難しくなっています。

こうした中で、今回の事故は起きました。

事故によるリニア中央新幹線の計画への影響について、JR東海の新美憲一執行役員は、28日夕方の記者会見で、「プロジェクトへの大きな影響はないと考えている」と述べました。

ただ、おととし岐阜県中津川市で発生したトンネル工事に伴う土砂崩れでは安全対策などのため、岐阜県と長野県を結ぶ4.7キロの区間で、およそ7か月間、中止されています。

今回は、リニア中央新幹線の工事では初めての死亡事故で、原因の究明と安全対策の強化が一層求められることから、工期への影響も懸念されそうです。

 

 

 

 

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メ~テレ(名古屋テレビ)

【速報】JR東海リニア工事 全ての山岳部トンネル掘削作業を一時中断へ 死亡事故受け

 

 

速報です。リニア中央新幹線のトンネル工事で起きた死亡事故で、JR東海は28日午後4時から会見を開き、再発防止に向け、山岳部のトンネル工事の掘削作業を一時中断すると発表しました。

 

  掘削作業を一時中断は、今回事故が起きた現場以外の工事現場も含まれます。  全現場の全作業員に安全のための手順徹底をはかり、完了報告を受けたあとで再開するということです。  また事故について「ご心配をおかけした」と謝罪し、死傷した作業員2人についても、お悔みとお見舞いの言葉を述べました。

 

  会見には、JR東海と工事業者の奥村組のそれぞれの執行役員らが出席しました。

 

 事故 NHKNEWS

リニア中央新幹線トンネル工事事故 JR東海会長「原因究明を」

 

27日夜、岐阜県中津川市のリニア中央新幹線のトンネルの工事現場で作業員1人が死亡し、1人がけがをした事故について、JR東海の柘植康英会長は「しっかり原因を究明して、どう対応するか、対策を考えないといけない」と述べ、今後、会社として原因究明に向けた検証を進めていく考えを示しました。

 

27日夜7時20分ごろ、岐阜県中津川市のリニア中央新幹線のトンネルの工事現場で崩落事故があり、作業員1人が死亡し、1人がけがをしました。

この事故についてJR東海の柘植会長は、28日朝、記者団に対し「非常に重大なことだ。本当にお悔やみとお見舞いを申し上げる」と述べました。

そのうえで「しっかり原因を究明して、どう対応するか対策を考えないといけない」と述べ、今後、会社として原因究明に向けた検証を進めていく考えを示しました。

リニア中央新幹線をめぐっては、静岡県でトンネル工事の着工が遅れ、2027年の開業が難しくなっていますが、柘植会長は「環境への配慮や、地元地域への懇切丁寧な対応とともに、安全に工事を進めることが本当に大事なことだ。二度と事故が起きないような万全な策を考えないといけない」と述べ、再発防止の徹底に全力をあげる考えを示しました。

警察 業務上過失致死傷の疑いで捜査始める

事故を受けて警察は、業務上過失致死傷の疑いもあるとみて、爆薬が適切に使われていたかや安全管理について28日朝から関係者に話を聞くとともに、午後には現場で詳しく調べることにしています。

また、消防や労働基準監督署も現場の状況や安全管理について調べています。

「瀬戸トンネル」は、およそ4.4キロのトンネルで、おととし1月に着工しJR東海によりますと、非常口用のトンネルはおよそ600メートルのうちおよそ1割の掘削が終わっていたということです。

磯崎官房副長官「国交省が再発防止策講じるよう指示 状況注視」

磯崎官房副長官は記者会見で「亡くなられた作業員の方のご冥福と、ご遺族の皆様にお悔やみを申し上げたい。また負傷された方には心からお見舞いを申し上げたい。現在警察で、事故について調査が行われていると承知している。国土交通省が、リニア中央新幹線の建設主体であるJR東海に対し原因を徹底的に究明したうえで再発防止策を講じるよう指示した。状況を注視していきたい」と述べました。